お酒買取なら大阪のネオプライス

モルト原酒とグレーン原酒のバランスが絶妙なメルシャンの希少ウイスキー

■醸造されることのない貴重なジャパニーズ・ウィスキー

「メルシャン 鳳 12年 ジャパニーズプレミアムウィスキー」は、ワインメーカーで知られるメルシャン株式会社が醸造したジャパニーズ・ウィスキーです。
酒齢12年以上の甘く華やかに香るモルト原酒を厳選吟味し、カスク（樽）の芳醇な香りが魅力のグレーン原酒をブレンドして出来上がりました。
2つのモルトが醸し出すバランスは、ブレンデッドウイスキーならではの軽快な口当たりが楽しめる仕上がりです。
メルシャン株式会社は現在ウィスキーの製造を行っていませんので、すでに終売となった「メルシャン 鳳 12年 ジャパニーズプレミアムウィスキー」は大変貴重な銘柄となっています。
ジャパニーズ・ウィスキーの代名詞でもあるなめらかな口当たりと繊細な味わい、熟成が進んだことで生まれる豊かな香りとコクはまさに一級品といます。
今後造られることがないウィスキーだけに、ぜひ味わってみたい逸品です。

■合成清酒造りからスタートしたメルシャン株式会社

メルシャン株式会社の創業は1934年（昭和9年）で、「昭和酒造株式会社」として始まりました。
創業者の鈴木忠治は味の素の創業者・鈴木三郎助の次男です。
もともとは合成清酒とアルコールを製造することを目的として設立された会社で、川崎の工場にて昭和酒造初となる合成清酒「三楽」の醸造を開始しました。
1949年（昭和24年）にブランド名の三楽を冠した「三楽酒造株式会社」に変更し、1961年（昭和36年）には山梨県東山梨郡勝沼町（現在の甲州市勝沼町）にあったワイナリーの日清醸造を買収します。
これによって日清醸造が有していたブランドの「メルシヤン」も傘下に収めることができたため、ワイン醸造も本格的に始まることとなりました。
ワイン造りが本格化した翌年の1962年（昭和37年）、三楽酒造は長野県北佐久郡御代田町（軽井沢地域）にあったオーシャン（大黒葡萄酒）も買収して傘下に置きます。
オーシャン（大黒葡萄酒）は軽井沢でウィスキーの醸造を行っていたため、ワインとウィスキーの両方の洋酒製造メーカーに転身を図ることとなりました。
1970年に発売した「シャトー・メルシヤン」ではワインメーカーとしての地位を確立しつつ、1980年代に到来した焼酎ブームに伴って酎ハイやサワー、カクテルなどの製造でも知名度を上げていったのです。

■メルシャン株式会社の社名変更とその後の変遷

1990年に現在の社名である「メルシャン株式会社」に変更するまで、メルシャンの社名は「メルシヤン株式会社」でした。
この当時のメルシャンの筆頭株主は味の素株式会社の創業者・鈴木一族で、鈴木一族が与える影響は大変強いものがあったといわれています。
しかし1997年に起きた総会屋への利益供与事件をきっかけに、当時の味の素社長・江頭邦雄は鈴木体制からの脱却を決意させました。
味の素の傘下にあったメルシャン株式会社もそれに倣い、2006年11月には麒麟麦酒（現在のキリンホールディングス）と資本提携と業務提携を結びます。
取締役会が賛同した株式公開買付（TOB）は友好的に進められ、2007年7月1日よりメルシャンは正式にキリンビールの連結子会社となります。
TOBに伴ってメルシャン株式会社は2010年11月26日、東証1部並びに当時の大証1部の両方で上場廃止となりました。
メルシャン株式会社が麒麟麦酒の持株会社に移行したことにより、キリングループはメルシャンをワイン事業の中核に据えます。
その後2013年1月1日にグループ再編が行われ、メルシャンはキリンホールディングス傘下として設立されたキリン株式会社の傘下に移行しました。
キリン株式会社にてワインや焼酎、梅酒事業を担う事業会社として経営していましたが、2019年7月1日にキリンホールディングスはキリン株式会社を吸収合併します。
これによってメルシャンはキリンホールディングスの直接子会社となりましたが、国内最大手ワインメーカーの地位は今も変わっていません。