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一期一会のジャパニーズウイスキー「山崎」

■ジャパニーズウイスキーのはじまりと山崎の誕生

山崎蒸溜所が建設されたのは１９２３年、大正１２年にまで遡ります。
創業者は、初代マスターブレンダーを務めたことでもよく知られている鳥井信治郎氏。
信治郎が京都郊外にある山崎の地を蒸溜所を設立する地に選んだのは、文献から「ウイスキーづくりには土地が重要な要素を占める」ということを学んでいたことが大きく影響しています。
信治郎がウイスキーのづくりにおいて確信していたこと、それは「良い原酒は良い水が生み、良い熟成は良い自然環境なしにはあり得ない」というものでした。
培い学んだ知識をもとに全国から数多くの候補地が挙がりましたが、信治郎が最終的に選んだのは京都郊外の地「山崎」だったというわけです。
山崎蒸溜所は、これまで実にたくさんのジャパニーズウイスキーを世に送り出しています。
山崎蒸溜所の開設から７年を経た１９２９年には、第一号となる国産ウイスキー「白札サントリー」をリリースし、品質の自信から海外ウイスキーと同レベルの価格で販売したものの、品質面の問題などが影響した結果、評価が得られず売れ筋は芳しくなかったのだとか。
しかし、信治郎はこうしたトライ＆エラーを続けながらも信念と情熱を胸に積極的にウイスキーをつくり続け、１９８４年にシングルモルトウイスキー「山崎」を生み出すのです。

■オーナーズカスクとは

「おいしいウイスキーを樽のまま一人占めしたい」という夢やロマン。
まさに限られたオーナーにのも許されるそんな贅沢がここにあります。
このウイスキーは、オーナー所有のモルト原酒樽の中味を丁寧に瓶詰めしたシングルカスクウイスキーで、樽はオーナーが自らサントリーの蒸留所に出向いて利き酒し、選び抜いた世界でも類のない貴重で希少な逸品です。
一つの樽の原酒をボトリングし、その中味はアルコール度数が通常品より高く仕上がっており、瓶詰の本数が限られていることから販売価格よりも十数倍～数十倍に跳ね上がるのが一般的なのも特徴のひとつでしょう。
オーナーズカスクで使われている樽は、主にシェリーの熟成に使用されていた「シェリーバット」やバーボンウイスキーの熟成に用いられていた「バーボンバレル」、バレルを一度解体してから組み直して作られた「ホッグスヘッド」、バットと同じ容量で、丈は短くて横幅が広いずんぐりした形状の「パンチョン」、日本特有のオーク材を採用した「ミズナラ樽」です。
オーナーズカスクの買取では、使用樽の種類や蒸留年度（Distilled in）と瓶詰年度（Bottled in）を基本情報にした上で、オーナーによって漢字付けされた希少性の高いボトルや極めて流通数が少ない貴重なボトルなどが特に高価買取の対象になりやすい傾向にあります。
飲まずに置いてあるシングルカスクウイスキー「オーナーズカスク」をお持ちの方は、鮮度が落ちてしまう前に一度ネオプライスの無料査定でお酒の価値をご確認ください。
長い間放置してあったオーナーズカスクが、思わぬ高額で売れるかもしれません。

■山崎蒸溜所で体験できる見学ツアー

京都の南西・天王山の麓にある山崎の地。
ここはサントリーウイスキーを生み出す山崎蒸溜所が建っている場所であり、サントリーシングルカスクウイスキー「オーナーズカスク 創 山崎蒸溜所 １９９３-２００７」はこの山崎蒸溜所でつくられています。
鳥井信治郎氏が１９２３年に山崎に蒸溜所を建設することを決めたのは、京阪神への輸送にかかるコストが軽減できることがひとつの理由でした。
しかしもう一つの大きな理由として、信治郎は山崎蒸溜所をユーザーに見学してもらいたいという目的を持っていたことが挙げられます。
その創業者の意向を受け、サントリー山崎蒸溜所では「山崎蒸溜所を楽しむ２つの工場見学プラン」を用意して多くのお客様をお迎えしています。
１つ目のプランは、山崎蒸溜所に併設されている「山崎ウイスキー館」を自分のペースで存分に楽しんでもらうというもの。
このプランでは、スタッフによる案内もなく、製造工程の見学をすることは残念ながらできません。
しかし、山崎ウイスキー館に関する展示を見ながら、山崎蒸溜所にあるショップでしか購入することができない限定品のウイスキーを購入することができます。
また、有料で設置されているテイスティングカウンターでは、世界のさまざまなウイスキーや貴重なウイスキー原酒、山崎蒸溜所ならではのウイスキーが楽しめるというこちらのプランならではのメリットも。
ゆっくりとウイスキーをテイスティングしたり、お気に入りのウイスキーを探したいという方におすすめの見学プランとなっています。

※新型コロナウイルスの影響により、山崎蒸溜所では当面の間、工場見学および場内の全ての見学施設は休止されています。最新情報は公式ホームページにてご確認下さい。