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■ペンダーリンは世界唯一のウェルシュウイスキー

ワインがフランスワインやイタリアワイン、ドイツワインなどの生産国によってその土地の風土や用いられる素材が違うように、ウイスキーも有名どころではスコットランド産のピーティーでスモーキーな風味が特徴のスコッチをはじめ、穀物のみを原料とするソフトな飲み口のカナダ産カナディアンウイスキーやバーボンで有名なアメリカンウイスキーなど、世界にはさまざまな種類のウイスキーがあります。
そのひとつに世界でたったひとつの蒸留所で造られているウイスキーがあります。
それが、ペンダーリン蒸留所で生産されている「ウェルシュウイスキー（WELSH WHISKY）」です。
ペンダーリン蒸留所は、イギリス本島南西部に位置するグレートブリテン島を構成する国のひとつ、ウェールズ（Wales）のブレコン・ビーコン国立公園内にて１９９８年に創業を開始しました。
デビッド・ファラウェイ博士により「スコットランドにもアイルランドにもないような蒸留器」として考案された、単式蒸留器と連続式蒸留器が組み合わさった世界で唯一の蒸留器がペンダーリン蒸留所最大の特徴です。
時勢を反映して低い電力で高い度数の原酒を作り出せるよう工夫されたこの蒸留器の容量は２,５００リットル。
一日に１回８％のウォッシュが注ぎ込まれ、２５０リットルのニュースピリッツを２回生産しています。
気化したアルコールはそのまま上部に設置されている連続式蒸留コラムに入り、７枚のプレートを通してスピリットセイフに入っていくシステムになっていますが、この時のアルコール度数は９２％、その後加水して６２.３％で樽詰めされます。
熟成には、アメリカ・ケンタッキー州フランクフォートで１７７３年に創業した由緒ある最古の蒸留所、バッファロートレース蒸留所（BUFFALO TRACE DISTILLERY）から輸入したバーボンカスクを使用。
その後は、マデイラ樽やシェリー樽の空き樽でフィニッシュをかけます。
スコッチでもアイリッシュでもない、唯一無二の味わいを持つ「ウェルシュウイスキー」は今世界から多くの関心と評価を集めるトレンドなウイスキーと言えるでしょう。

■ペンダーリン レジェンドに描かれた赤い竜

「ペンダーリン レジェンド（PENDERYN LEGEND）」はじめ、「ミス」「ケルト」全３種類のペンダーリン・シリーズのボトルラベルやパッケージは、目を引く勇ましくデザインされた赤い竜（レッドドラゴン/Y Ddraig Goch）が印象的です。
このシンボリックなレッドドラゴンは、ウェルシュウイスキーが造られるウェールズという国と大変深い結びつきがあり、その歴史は非常に長く、１９５９年にはウェールズの象徴として赤い竜を描いた旗が国旗としてエリザベス２世に公認されています。
ウェールズでは、この赤い竜は古来からブリトン民族の守り神、大地の守護神として崇められてきました。
ドラゴンが現れたのは４世紀。
英国へと進軍する古代ローマ人の軍旗に騎兵の象徴として描かれていたドラゴンが、現在のウェールズの地まで持ち込まれたことが始まりとされています。
ウェールズのシンボルとしてドラゴンを用いた起源については諸説あり、多くの伝説が絡んでいるとされていますが９世紀前半に書かれた歴史書において赤い竜を象徴に掲げたブリトン人と白い竜を象徴に掲げたサクソン人、両民族の戦いの場面で２頭のドラゴンが登場したシーンがきっかけではないかと言われています。
国と民族を象徴するウェールズの誇り高き伝説「赤い竜」を纏った「ペンダーリン レジェンド」は、ウェルシュウイスキー愛飲家やウィスキーファンだけでなく、歴史好きや芸術作品を愛する人、そしてコレクターがぜひ入手したい逸品でもあります。

■「ペンダーリン レジェンド」の受賞歴

スコッチウイスキーやアイリッシュウイスキーにも使用していないような新しい蒸留器を使用した芳醇なコクと樽の香りが楽しめる唯一無二のウェルシュウイスキー「ペンダーリン」は複数のラインナップが世界的な高い評価を受けています。
「ペンダーリン レジェンド」も例外なく、国際的な酒類品評会である「ウイスキー・オブ・ザ・ワールドマスターズ（Whiskey of the World Masters）２０１５」において、「ペンダーリン ミス」と共に「ヨーロピアン・シングル・モルト・プレミアム金賞」を受賞した逸品でもあります。
ウェールズ大公であるチャールズ皇太子のお墨付きウェルシュウイスキー「ペンダーリン」は、日本のウイスキーファンの間でも注目が高まってまっています。