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ポートエレン蒸留所の歴史とポートエレン 22年 1stリリース 1979年蒸留のご紹介

■ポートエレン蒸留所とは素の歴史を探る

ポートエレン蒸留所は、スコットランドにあるアイラ島に位置する蒸留所であり、1825年にアレクサンダー・マッカイにより創業されました。
アイラ島の所有者・ウォルター・フレデリック・キャンベルが妻であるエレノアの愛称であるエレンから名付けたられたといわれています。
この蒸留所では、蒸留所の名から付けられた代表的なシングルモルトウイスキー「ポートエレン」が製造されてきました。
品質が高く多くの方から愛されたウイスキーでしたが、1929年～1966年まで操業停止に追い込まれます。
その後また再操業が始まりましたが結局1983年に完全に操業が止まり、閉鎖してしまいます。
評判の高いウイスキーを製造していましたが、1980年代はウイスキーの人気が低迷したことにより閉鎖の一途を辿ることになったのです。
閉鎖してからというもの40年近い年月が経っていますが、実はポートエレン蒸留所のウイスキーはモルトファンからは厚い支持を受けており、品質も非常に高い評価を受けています。
愛好家の間では、幻のウイスキーとまでいわれているほどで、今では希少価値が高くなっており、現状では過去に製造されたボトルしか味わうことができません。
現在ではモルトスターとし製麦部門のみが稼働している状態であり、ラガヴーリンやカリラなどの蒸留所へ供給されています。
かつて連続蒸留器の実験が行われたとされており、エリザベス女王が1980年にポートエレン蒸留所を訪問された歴史があり、ウイスキーの歴史を大きく刻む貴重な蒸留所といえるでしょう。

■ポートエレン蒸留所が待望の復活

ポートエレン蒸留所が閉鎖される前に製造された原酒は閉鎖に至るまで樽詰めの状態で、非常にたくさん残されていました。
そんな経緯があり、蒸留所が閉鎖されてからも樽に残っていた原酒を商品化していまだ限定品として、あらゆる会社から度々瓶詰め販売されています。
現在、このポートエレン蒸留所と原酒を所有している企業は、ギネス社とグランドメトロポリタン社が合併して創られたディアジオ社になります。
そして2017年になり、実はこのポートエレン蒸留所が近々復活されることを原酒の製造会社であり、蒸留所を所有しているディアジオ社より発表されました。
ポートエレン蒸留所は世界で非常に人気の高いシングルモルトを製造されている蒸留所でしたから、いまだに過去に仕込まれた原酒を使ったシングルモルト限定販売されると、非常に高値ながらも途端に売り切れになるほどの人気を誇っています。
また、アイラ島は「ウイスキーの聖地」としても知られており、現在では蒸留所めぐりの観光ツアーが開催されているほどウイスキー愛好家にとっては人気のスポットとなっています。
これにあやかって再稼働のニュースは世界のモルトファンにとっても拍手喝采といったところでしょう。

■中でも人気のある「ポートエレン22年1stリリース1979年蒸留」とは？

「ポートエレン22年1stリリース1979年蒸留」は、2001年に瓶詰めされた6,000本限定でリリースされたもので、その後2002年移行にもリリースされたシリーズの第1弾（ファーストリリース）となる限定のカスクストレングスです。
6,000本にそれぞれボトルナンバーが記載されています。
オイリーかつ塩っぽい味わいが特徴的であり、この味わいをなめし革として表現されています。
上品でライトなフルーツや干し草を感じさせるようなややスモーキーな香りから始まり、のちに軽いフルーティーな甘みと酸味が現れてきて食欲をそそります。
しかもアイラモルトの最大の特徴ともいえるピートの香りが非常に長く続くウイスキーとなっています。
塩っぽさ、海藻、ピート感は熟成によってバランス良く合わさっており、エレガントかつ優美な印象を与える味わいに仕上がっています。
容量は700ml、アルコール度数は56.200％で、熟成年数はタイトル通り22年です。