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アラン レッドアラン 1996 シェリーカスクの特徴と蒸溜所の歴史や創業者について

■アラン レッドアラン 1996 シェリーカスクの特徴

アラン レッドアラン 1996 シェリーカスクは、1995年にスコットランドのアラン島内に設立されたアラン蒸溜所から販売されているウイスキーです。
アラン蒸溜所15周年を記念としてボトリングされたスペシャル・ウイスキーです。
また、イギリスのウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」主催イベントのウイスキー マガジン・ライヴ！10周年も記念して造られました。
アラン レッドアラン 1996 シェリーカスクは、少し特別な経緯で製造されています。
アラン蒸溜所と同じ国、スコットランドのキャンベルタウンには、スプリングバンク蒸溜所という有名なスコッチグレーン蒸溜所があります。
そのスプリングバンク蒸溜所のフランク･マッカーディー氏が購入したフレッシュシェリーホグスヘッドの空き樽を、さらに株式会社ウィスク・イーが購入しており、その樽を使って特別に製造・ボトリングされたウイスキーなのです。
ダブル記念のウイスキーということもあり、リンゴ、プラム、ジンジャーなど華やかな味わいとなっています。
また、レーズン、塩キャラメルなどを連想させる香りで、フレッシュなフルーツの香りも感じられるお酒です。
アラン レッドアラン 1996 シェリーカスクのアルコール度数は、56.5％です。
少しアルコールが高めですが、豊かな香りやクリーミーな味わいがあり、愛好家からビギナーまで多くの人たちから称賛されるウイスキーとなっています。

■アラン蒸溜所の設立は1995年

アラン蒸溜所は、このアラン レッドアラン 1996 シェリーカスクのほかにも、多くのウイスキーを製造・販売しています。
アラン10年、アランモルト アマローネカスク、ロバート・バーンズ・シングルモルトなど世界的に有名な名ウイスキーを多く生み出している蒸溜所なのです。
そんなアラン蒸溜所が設立されたのは、1995年です。
名だたる酒造会社で敏腕を振るってきたハロルド・カリー氏によって、スコットランドのアイラ島内に蒸溜所が設立されました。
ハロルド・カリー氏がアイラ島を選んだのは、もともとこの地ではウイスキーの生産が行われていたという歴史があったからです。

■スコットランドのミニチュアと呼ばれている自然豊かなアイラ島

スコットランドのキンタイア半島、および、南部高地に挟まれたクライド湾内にあるアイラ島は、「スコットランドのミニチュア」とも呼ばれており、豊かな自然環境に恵まれた場所です。
ウイスキー造りに欠かせない天然水もあることから、昔はウイスキーの産地となっていた場所でもあったのです。
かつては、アイラ島内にたくさんのウイスキー蒸溜所があり、密造酒が製造されていた時代がありました。
しかし、1836年に最後の蒸溜所が閉鎖されると、この島ではその後100年以上も間、ウイスキーが造られることはなかったのです。

■アラン蒸溜所が設立によって再びウイスキーの産地として注目が集まる

ハロルド・カリー氏によって、アラン蒸溜所が設立されると、アイラ島は再びウイスキーの産地として、注目されるようになります。
スコッチウイスキーの世界では、まだまだ若いアラン蒸溜所がウイスキー評論家や愛好家たちから注目されるようになったのは、ハロルド・カリー氏の息子の存在もあったからです。
ロルド・カリー氏の息子であるアンドリュー氏は、ポンドを先行販売して、後から製造したウイスキーを購入者に配布し、特別価格で提供するという方法で資金集めに成功します。
今でこそ、そのようなクラウドファンディングは割と当たり前になってきましたが、当時はとても斬新なアイディアだったのです。
そのような独特の経営方法も、アラン蒸溜所が注目されるきっかけとなったのでした。
そして、アラン蒸溜所は無事に15周年を迎えることができ、その記念としてアラン レッドアラン 1996 シェリーカスクが発売されたのです。