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誰もが知っているレミーマルタンの最も知るべきこととは

■コニャックといえばすぐ名が出てくる超一流ブランド
上質でおいしいコニャックを作っているブランドはどこかと尋ねたら、おそらくたくさんの答えが返ってくるのがレミーマルタンでしょう。
フランスはコニャック地方にある会社で、コニャックといえばレミーマルタンと言われるほど、その上質さや味の良さは世界中に多くのファンを持っていることで知られています。
そんなレミーマルタンの歴史を紐解いてみると、なぜレミーマルタンがこれほどまでに人気が出たのかがわかり、ぜひともそのコニャックを味わってみたくなることでしょう。

■高級酒を作り出すブランド
そもそもコニャックとは、ブランデーのさらに高級なお酒であり、その作り方はフランスの法律によって定められているのが特徴です。
フランスにはコニャック地方という地域があるのですが、まずはここでできたブランデーでないと、ブランデーがさらにランクアップしたお酒であるコニャックになることはできません。
レミーマルタンはその高級酒を作り出すブランドとして不動の地位を築いただけに、その歴史に興味を持つのは至極当然です。
レミーマルタンは1742年に、もともとはグロワーと呼ばれるワインを作るためのブドウの栽培や醸造業を手掛けてきた創業者によって創業されました。
それからこれまでの3世紀にわたる長い間、天文学者や、当時は珍しかったであろう女性のセラーマスターなどの逸材を抱えて経営を続け、レミーマルタンの地位を不動のものにしていったのです。
そのため、レミーマルタンが作り出すコニャックは、時の権力者であったルイ13世や15世にことのほか愛され、大事にされてきました。
しばしば起こった食糧飢饉により、国民たちは食べるものがなく、歴史あるワイングロワーが仕方なくブドウ畑を穀物畑に変えてきました。
そんな中にあってもレミーマルタン家が所有するブドウ畑だけは、ルイ13世からもルイ15世からも穀物畑に変えることを禁じられ、ブドウづくりを、そして秀逸なコニャックを作り続けるよう指示されたというのですから、いかにそのコニャックがおいしいものだったかがわかります。
そんなおいしいコニャックだったのなら、コニャックを飲んでみたことがない人はどう感じるのか、好きで仕方ないという人ならどう感じるのか、どちらも感想を聞いてみたいところです。

■レミーマルタンが愛される理由
誰もが知っているレミーマルタンですが、なぜこれほどまでに世界中で有名になったのかや、時の権力者たちが自国民が食べるものがないというのに、コニャックという贅沢な嗜好品を作り続けるように言い付けたのはなぜかということが知りたいと思われます。
その理由は、一言でいえば最高峰と言われるコニャックを作り出しているからです。
レミーマルタンが作るコニャックは、原材料となる二つの種類のブドウを、最高ランクと位置づけされる土地、グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュという畑だけで育てて収穫しています。
そもそも、材料となるブドウからして品質が高いわけです。
さらに出来上がった原酒を樽に寝かせて熟成させること、40年から100年と言いますから、気の遠くなる歳月がかかっています。
これらの原酒を1200種類から、時には3000種も選んでブレンディングするのですから、おいしくないはずがありません。

■数々の銘酒の中でも特別な意味を持つ一本
レミーマルタンには、王のために捧げることを目的に作られたコニャックが存在することで知られていますが、「レミーマルタン 1738」は、ルイ15世がレミーマルタン社に対し、ブドウの栽培をもっと拡大するようにと命じた記念の年でもあります。
これを記念して作られたこのコニャックは、どこかレトロな中にも当時の優雅さを感じさせるボトルに入っており、鑑賞用としても素敵です。
気になる味わいは、レミーマルタンだからこそ実現できるまろやかで豊かな広がりを持つ香りが広がり、口当たりは滑らかな中にも力強さが感じられる、まさに記念すべき年を記念して作られたコニャックだけのことはあります。