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創業からまもなく3世紀という長い歴史

■5大コニャックブランデーメーカーの中でも最高級と言われるのは
5大コニャックブランデーメーカーのそれぞれに歴史があり、造り出されるコニャックの味わいには違いがあります。
そのため、人それぞれの好みによってお気に入りのコニャックブランデーメーカーは異なるでしょうが、その中で最高級とされているのがレミーマルタンです。
レミーマルタンが造り出すコニャックが、5大ブランドの中でも最高級品質であると言われるには様々な理由がありますが、3世紀近くにわたって続いてきたレミーマルタンの歴史の中で、常に高品質のコニャックを造り出してきたことが原点であるのは、誰しも認めるところです。

■節目には記念となるコニャックを販売してきた
創業者のエミール・レミー・マルタンは、もともとはブドウの栽培とワインの醸造業に取り組んでいた人ですが、ワイン造りの傍ら、ブランデー造りにも取り組んだのが、現在のレミーマルタンの始まりです。
その後、創業者から孫へとレミーマルタンの歴史はその家族によって受け継がれていきます。
中、レミーマルタンを現在の世界に通じるコニャックブランドへと一躍押し上げたのが、4代目のポール・レミー・マルタンでした。
レミーマルタンのシンボルマークであり、会社としてのロゴマークでもあるケンタウルスを造り出したのも彼ならば、樽売りから箱売りへと売り方を変えるという発想を思いつき、実際に実践して成功させたことによって、レミーマルタンの販路は大幅に拡大しました。
製造から販売、経営方針にまで徹底的に管理し、必要とあれば斬新な改革を行ってきたポール・レミー・マルタンですが、レミーマルタン社が創業以来守り続けてきた伝統的なコニャックの製造方法は、頑として変えることはありませんでした。
変えるべきだと判断したものはどんどん変えていく革新的なところがある一方で、レミーマルタンとして何を大事にし、守り続けていかなくてはならないかがわかっていた、非常に優秀な実業家でもあったと言えます。
そんなポールは、創業150年の年にレミーマルタンが当時持っていた中で最高の原酒を使い、さらにはレミーマルタン史上もっとも豪華なフランス王室の家紋入りのボトルで発売したのが、ルイ13世でした。
これは、レミーマルタンが大好きだったと言われるルイ13世が、もっとレミーマルタンを広めよとポールの背中を押してくれたからでしょう。
経営トップともなると、時孤独になりがちで、厳しい経営手腕で知られたポールにとって、ルイ13世からのお墨付きは大きな自信につながったに違いありません。

■250年を記念したレミーマルタンもまた素晴らしい
まもなく創業300年を迎えるレミーマルタンが、創業300年の時にはどのような特別なコニャックを売り出してくるか、今から楽しみにしているレミーマルタンファンは、世界中に多数存在することでしょう。
1974年に迎えた創業250年の際には、レミーマルタン250周年記念ボトルが発売されています。
世界中にレミーマルタンのファンが存在する中、38709本限定で製造・販売されたレアコニャックでした。
この250年を記念して造られたレミーマルタンは、様々な蔵元の熟成年数50年～140年の最高の原酒をブレンドしているのが特徴です。
これだけ長い熟成期間を経た原酒でできているのは、これらの原酒がレミーマルタンルイ13世を造るための原酒を使っているからで、150周年に継ぐランクのレミーマルタンになっているのが、250周年の限定レアコニャックと言えそうです。

■300年記念を待つ前にぜひ飲んでみたい
レミーマルタン 250周年 記念ボトルがレアコニャックと言われる理由は、1724年の創業当初から熟成されたいたという、熟成年数が50年から140年を超える原酒だけをブレンドさせたという、稀に見る贅沢な逸品だからです。
けれど、その理由がわかれば納得です。
気になる味わいはというと、ブランデーならではの果実感がもたらす甘さに、20年以上貯蔵された上質なコニャックの香りが豊かなハーモニーを奏でています。
さらに、ハチミツを思わせる甘みの中にスパイシーさも感じられる、レミーマルタンにしか出せない深い味わいが特徴の、まさに250周年を記念するにふさわしいコニャックです。