お酒買取なら大阪のネオプライス

もともとは小さなワイン商だったレミーマルタン

■小さなワイン商から世界にその名を轟かせる企業へ
1695年2月、ルイヤックには小さなワイン商がありワイン造りを行っていましたが、ここに一人の男の子が誕生します。
父親はワイン造りの傍ら、レミーと名付けた我が子に幼いころからワイン造りを伝授します。
この小さなレミー少年が、のちに世界でその名を知らないコニャック好きはいないとまで断言できるほど有名なコニャックの一大企業、レミーマルタンを生み出すとは、この時誰も思いもしなかったことでしょう。
レミーはワイン造りのイロハを、父親から実際に造りながら教わり、30歳になった1742年には広大な土地と、義理の父親から学んだ商いへの情熱、そしてもちろん実の父から学んだワイン造りの技術という、3つの財産を手に入れていました。
さらにレミーは野心家で、所有地をさらに拡大しようとする野心と、起業家として成功するのだという強い決意をもって、「レミーマルタン社」を創設するに至ったのです。
まさに、レミー30歳のとき、すべての条件が整い、機は熟したわけです。

■レミーマルタンの名前は代々続く
レミーマルタン社を作ったレミー亡き後も、後を継ぐ者はすべてレミーマルタンを名乗り、4代目の時に転機が訪れます。
野心家だった創業者といえども、小さなワイン商を営んでいたところから、いきなり世界一有名な企業になれるはずはありません。
ただ、4代目であるエミール・レミー・マルタンは、すでに世に知れ渡っていたレミーマルタンのブランドをさらに確固としたものにするため、品質管理の体制をより高度なものにしたり、経営方針を見直してより利益を上げられるように整えたりといったことに着手します。
当時は当たり前だった樽売りに加え、箱に詰めて売り出すという方法に取り組んだほか、これまで誰も見たことがなかった美しいボトルに詰めてコニャックを売り出してみせ、世間を驚かせました。
これがレミーマルタンの中でももっとも美しいとされる「ルイ13世」のボトルです。
こうして、連綿と受け継がれてきた創業者であるレミーマルタンの名は、4代目を迎えるにあたって、まさに世界中からゆるぎないコニャックの一流メーカーとして、一目置かれることになったのです。

■登録商標によってさらに揺るがぬ地位を確立
4代目であるエミール・レミー・マルタンは非常に精力的に仕事をした人であることが、その歴史から見て取れます。
まず、1874年にレミーマルタンから発売された「セントー」は登録商標され、そのシンボルであるケンタウルスはまさにレミーマルタンの代名詞として、世界中に知れ渡ることとなります。
それ以前に発売された「レミーマルタン アコードロイヤル １７３８」にしても、レミーマルタン家に代々伝わる最古のボトルの形を復活させ、それにコニャックを詰めたという、こだわりの品です。
ラベルの中央には大きく「1738」と書かれていますが、1724年からコニャック造りを始めたレミーマルタンに転機が訪れたのがこの1738年で、時の権力者であったルイ15世によって、独占的なブドウの栽培を許可されます。
その理由は、ルイ15世がレミーマルタンの作る上質のコニャックにほれ込み、そのこだわりの職人技を絶えさせまいとして与えた独占権でした。
これを機に、まさにレミーマルタンは次々と世界をとりこにする上質のコニャックを販売していくことになっていったのです。

■世界にここだけしかない最高の畑から作られるコニャック
19世紀後半、レミーマルタンは地質学者に土地を調べさせ、世界でもっとも上質のブドウを作り出す場所を選んで畑を作らせます。
まさに世界でここにしかない、コニャックを作るのに最上の畑を手に入れたレミーマルタンは、さまざまなことに職人気質でこだわりを持ち、コニャック作りに取り組んできたことが分かります。
「レミーマルタン アコードロイヤル １７３８」は、梅やイチジクを思わせる芳醇な香りに、バターを思わせるコクを与えた逸品で、レミーマルタンのコニャックのおいしさを存分に堪能できます。