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ルイ15世が惚れ込んだことで生まれたルイ13世

■世界中に知られた有名コニャック
ワインにブランデー、シャンパンといったブドウを主な原料としたお酒が大好きという人なら、おそらくコニャックにも関心があることでしょう。
まだコニャックを飲んだことがないのであれば、一番最初に飲んでみたいメーカーとして、レミーマルタンを挙げる人も多いのではないでしょうか。
そのくらい、コニャックといえばレミーマルタンと、今や世界中の誰もが知っていると言っても過言ではないほどよく知られたコニャック製造を手掛ける超一流企業です。
フランスのコニャック地方に誕生し、正真正銘の本物のコニャックを味わうことが出来るメーカーとして、コニャック好きはもちろんのこと、これからコニャックを飲んでみたいと思っている人にとっても、外すことのできないブランドです。
そもそも、コニャックはブランデーより、さらに高級なものであり、「この材料を使い、こういう作り方をすべし」という細かな決まりをクリアしたブランデーだけをコニャックと定義づけています。
フランスには、シャンパーニュに代表されるように、地域や製法によってお酒の格が変わるという特徴がありますが、コニャックもまさに同じです。
高級ブランデーのうち、コニャックであると認める条件をクリアした物だけがコニャックと名乗れることから、レミーマルタンではコニャックを作るための専門の会社であるレミーマルタン・ハウスを、企業全体の中に持っています。

■ルイ15世が惚れ込んだことで生まれた銘酒
レミーマルタンが発売したコニャックの中で、最高級との呼び声が高く、さらには数量限定販売のためにプレミア化しているのが「ルイ13世」の名を付けたコニャックです。
このコニャックは、レミーマルタンが地質学者に調べさせて見つけた特別な畑で育てられた特別なブドウで作った蒸留酒を、100年にわたって寝かせたものを、実に1200種類もブレンドしたという、信じられないようなコニャックです。
まさに、フランスの王であるルイ13世の名を付けるだけのことはある、非常に上質なコニャックに仕上がっており、これ以上のコニャックはないといっても過言ではないほどです。
レミーマルタンが作るコニャックに惚れ込んだのは、コニャックに名前が付けられたルイ13世ではなく、時の権力者であったルイ15世でした。
ルイ15世はレミーマルタンが作るコニャックのおいしさに驚嘆し、何が何でもこのコニャックは作り続けなければならないとして、独占権まで与えたほどです。
特に「ルイ13世」を作るために蒸留された原酒や、コニャックを作り続けるためのブドウの栽培を続けることを王として命令したほどですから、よほど惚れ込んだに違いないといえます。

■特別な「ルイ13世」とはどのようなコニャックなのか
先にも述べたように、「ルイ13世」には100年を超える原酒が1200種類もブレンドされているという、信じられないようなコニャックなのですが、「レミーマルタン ルイ13世 ブラックパール」は、この原酒を寝かせる樽もまた特別なもので、樹齢100年を超えるオーク樽のみでじっくり熟成させた原酒です。
しかも、そのオーク樽はフランスのリムーザン地方で育ったオークでないとダメというのですから、実に徹底したこだわりのもとで作り出されたのが「ルイ13世」というコニャックと言えます。
「レミーマルタン ルイ13世 ブラックパール」は、2007年に世界で合わせて786本だけが販売されたという大変貴重なコニャックです。
そのうち、日本にはたった70本だけが輸入されたということで、まさにレアものという言葉でしか表現できないコニャックです。
「ルイ13世」は、レミーマルタンの中でもとりわけ最高級コニャックという位置づけであることから、手に入れるには高額の予算が必要なのはいうまでもありません。
ただ、お金はあるという人でも、「ルイ13世」そのものがあまり作っれていないことから、至福の逸品だという評判だけが独り歩きする希少なコニャックとなっています。