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レミーマルタンのシンボルをかたどったボトルが人気

■ 躍動感あふれるケンタウロスのボトル
「レミーマルタン セントー リモージュ ブラウン」は、リモージュ焼きの陶器のボトルに瓶詰めされたブランデーです。
リモージュ焼きはリモージュ磁器とも呼ばれ、フランスのヌーヴェル＝アキテーヌ地域圏にあるリモージュとその周辺地域で生産される陶器を総称して呼んでいます。
起源は1771年で、現在も生産が続けられています。
そんなフランスのリモージュで焼き上げられたリモージュ焼きに瓶詰めされたレミーマルタン セントー リモージュ ブラウンですが、最大の魅力はそのボトルの形状にあるといってもいいでしょう。
なぜかといいますと、レミーマルタン セントー リモージュ ブラウンが詰められているボトルはレミーマルタンのロゴをかたどっているからです。
躍動感あふれるケンタウロスのボトルを使用したセントー リモージュシリーズには、ブラウンのほかにもブルーやホワイト、ゴールドなどがあり、その中でもブラウン色は希少価値の高い品として人気となっています。
またケンタウロスの形をしたリモージュ焼きの陶器ボトルは大変複雑な形をしているため、運搬するのが非常に困難な商品でもあります。

■ レミーマルタンのシンボルマーク誕生の由来
レミーマルタンのシンボルマークは、ギリシャ神話に登場するケンタウロスをモチーフにしています。
人の頭と馬の体をしたケンタウロスは射手座（ケンタウロス座）のシンボルでもあります。
レミーマルタンにオリジナルロゴができたのは1841年頃のことで、創業者であるポール・エミール・レミー・マルタンの孫にあたる同名のレミーが発案したのがきっかけです。
彼はレミーマルタンの商品であるボトルやケースに、レミーマルタンであることが一目で分かるブランドロゴを入れることにしました。
ロゴのモチーフになったケンタウロスは、レミー自身が射手座の生まれであったことが由来しています。
射手座は黄道十二星座の一つで、トレミーの48星座の一つでもあります。
射手座の起源は古く、シュメール文明に端を発するといわれており、紀元前1300年頃にバビロニアを統治したネブカドネザル1世の時代にまで遡ります。
残されている石標には馬の体をした射手がサソリと合体し、さらに羽根も生やしたサソリ人間として描かれていました。
その後アッシュールバニパル時代に入ると、ケンタウロスはパ・ビル・ザグと呼ばれるようになります。
この時代には現在のような半人半馬にサソリの尾を持った姿として描かれ、古代メソポタミアの文学作品である「ギルガメッシュの叙事詩」にも登場しています。

■ シンボルマークの誕生で大きな成長を遂げる
ケンタウロスをレミーマルタンのシンボルロゴとした創業者の孫のレミーが、ブランドを大きく成長させたのは1841年のことでした。
ボトルとケースに刻印されたレミーマルタンのブランド名は、ケンタウロスのロゴと一緒に一躍世界に知られるようになります。
そんな中で誕生したレミーマルタンセントーリモージュは、まさにレミーマルタンを象徴するといっても過言ではない商品でした。
ヘーゼルナッツを思わせる甘く広がる芳醇な香りと、レミーマルタンならではのまろやかな口当たりはまさに高級ブランデーにふさわしい仕上がりです。
コニャックならではのコクのある味わいも楽しめ、多くのファンを魅了しています。
ちなみに銘柄名に付いているセントーはケンタウロスを意味しており、アルテミウスから狩猟を学んだとされるケイローンが弓を引く姿のデザインをそのままボトルにしているのが特徴です。
さらに時を経た1927年、レミーマルタン初となるVSOPフィーヌ・シャンパーニュが発売されます。
レミーから事業を引き継いだアンドレ・ルノーの時代のことでした。
VSOPフィーヌ・シャンパーニュの誕生後、レミーマルタンはヨーロッパはもとよりアメリカやアジアなどの世界中に販売されるようになります。
そして世界中に多くのファンを獲得し、今も変わらぬ不動の人気を誇る高級ブランデーとしての地位を確立しています。