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ケンタウロスが躍動するボトルが人気を集めるレミーマルタンのコニャック

■ 美しい陶器のボトルに詰められた逸品
「レミーマルタン セントー リモージュ ゴールド」はセントー（ケンタウロス）が躍動する姿のボトルに、コニャックを瓶詰めした高級ブランデーです。
リモージュとはフランスヌーヴェル＝アキテーヌ地域圏のリモージュと、その周辺地域で生産される高級陶磁器のことで、リモージュ磁器あるいはリモージュ焼きとも呼ばれます。
発祥の起源は古く、1771年から始まった伝統と歴史のある磁器です。
リモージュ焼きは白色薄手の素地に釉薬（うわぐすり）を塗り、落ち着いた上絵を描いたものが特色となっています。
この手法は19世紀後半から行われており、素焼きに絵付けをせずに白い生地に絵付けをしたのち、さらに焼きつけるのがリモージュ焼きの特徴です。
そんなリモージュ焼きのイメージを一変させるかのようなボトルとなっているのが、レミーマルタン セントー リモージュ ゴールドで、躍動する金色のケンタウロスの姿が何とも美しい仕上がりとなっています。
レミーマルタンセントーリモージュには7つの種類があり、ブルーやブラウン、グリーンにゴールドなどさまざまな色が揃います。
その中でも特に人気があるのが、グリーンとブラウン、それにこのゴールドです。
甘く香り立つ芳醇な香りはヘーゼルナッツを思わせ、優しくまろやかな口当たりの飲みやすいコニャックに仕上がっています。
コニャック独特のコクのある味わいも楽しめ、レミーマルタンの商品の中でも極めて人気の高い逸品です。
ケンタウロスをかたどったリモージュ焼きの陶器ボトルは、7種類全部を集めているコレクターが世界中に存在します。
しかし大変複雑な形をしていることから、運搬がとても難しいという1面があります。

■ レミーマルタンの発祥
1724年にフランスで創設されたレミーマルタンは、コニャックの生産と販売を手掛ける企業です。
フランス・コニャック市に拠点を置き、世界最大のコニャック生産企業の一つでもあります。
創業者のポール・エミール・レミー・マルタンが生まれたのは1695年のことで、フランス南西部シャラント県のルイヤック近郊が生誕地です。
レミーマルタンのブランド名は彼の名前に由来しており、ルイヤードはまさにレミーマルタン発祥の地でもありました。
創業に至る以前からレミーはすでにブドウ栽培業とワイン醸造業を営んでいましたが、コニャックの取引所を開業したのがレミーマルタンの歴史の始まりです。
1773年にレミーが逝去してからは、彼の孫にあたる同名のレミーが事業を引き継ぎます。
孫のレミーが事業を管理していた1841年、レミーマルタンのブランドは大きな成長を遂げることになります。

■ オリジナルロゴの完成
事業を引き継いだ孫のレミーは、レミーマルタンの商品にふさわしいブランドロゴを作ることを思いつきます。
ブランドのモチーフとして選ばれたのは「レミーマルタンセントーリモージュ」の名前にもなっている、セントー＝ケンタウロスでした。
ケンタウロスは射手座のデザインとしても描かれており、ギリシャ神話に登場する酒神・バッカスの侍者でもあります。
またレミー自身の星座が射手座だったことも、ケンタウロスがブランドロゴに選ばれた由来となっています。
ケンタウロスは半人半馬にサソリの尾を持つ姿をしているため、中国では人の頭部を体に持つ馬という言葉で表現されます。
レミーマルタンのボトルやケースには全てこのシンボルロゴが刻印されるようになり、ケンタウロスのロゴの完成によってレミーマルタンの知名度は飛躍的に上がっていきました。

■ 高級ブランデーの代名詞
レミーマルタンが造るコニャックは、アルマニャックとともにフレンチブランデーの二大銘柄として称賛されています。
フィーヌシャンパーニュのブドウだけを原料とし、レミーマルタン社独自の製法であるリーズ蒸溜法で蒸溜します。
リーズとはブドウの滓（おり）のことで、通常のコニャックの蒸溜では蒸溜する際にろ過するのが一般的です。
しかしレミーマルタン社では敢えてこの滓を残すことで、アミノ酸を豊富に含んだコクのある味わいを生み出しています。
釘を一切使わないオーク樽を熟成に使用している点も、高級ブランデーを造るためのこだわりです。
ブランデーグラスに注がれた琥珀色の液体には、多くの職人の手間暇と熟成にかけた長い年月が醸し出した愛情がこもっています。