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コニャック市に拠点を構える老舗

■コニャックと言えばレミーマルタン
フランスはコニャック市に本拠地を置く、創業1742年のコニャックの老舗メーカーといえば、ワインやブランデー、そしてもちろんコニャックが好きな人なら誰もが知っていると言っても過言ではないレミーマルタンです。
実に294年間もの間、コニャック造りに携わってきた老舗中の老舗です。
世界最大のコニャック生産企業の一つとしてゆるぎない地位を築いており、フランスにおけるラグジュアリービジネスを世界的に推進、奨励することを目的に作られたコルベール委員会のメンバー及びブランドとしても活躍している企業です。
確かに、コニャックといえばレミーマルタンとすぐに名前が浮かぶほどに、その知名度は世界中に知れ渡っていることを考えると、フランスが自国のラグジュアリーブランドを世界へ向けてビジネス展開するにあたり、非常に大きな存在であることは疑いようがありません。

■レミーマルタンが特別なコニャックである理由
レミーマルタンが作るコニャックは、すべてがフィーヌ・シャンパーニュ・コニャックの呼称を持っています。
そう言われると、フィーヌ・シャンパーニュとは何かという疑問がわいてくるでしょう。
フィーヌ・シャンパーニュとは、グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュという、二つのクリュと呼ばれる栽培地で作られた原酒をブレンドしたものであり、なおかつグランド・シャンパーニュの比率が50％以上を占める場合にのみ、与えられる呼称です。
この呼称を得るのがいかに大変かは、グランド・シャンパーニュの土壌が石灰質で出来ており、極上のポテンシャルと特有の芳醇さを併せ持った原酒を作り出せるところにあります。
つまり、土壌自体がグランド・シャンパーニュでなければ、いくら品質のよい原酒を作ったとしてもフィーヌ・シャンパーニュになることはできないのです。
それだけ、ブドウを栽培するにあたって、土壌からこだわっていることが分かります。
1984年以降、レミーマルタンはアンドレ・ルノーのもとでこの配合づくりに特化し、成功したことによって、さらに事業を拡大していきました。

■レミーマルタンのコニャックとは
特別な呼称を与えられたコニャックであることは、畑を作る時点から特別であるためだということでよく分かりましたが、レミーマルタンのコニャックを特別なものにしているのは、こうした畑づくりなどに一切の妥協を許さず、さらにはブドウの蒸留過程で発生する澱を保持するために、あえて伝統的な小型の銅製スチルを用いるという手間のかかる蒸留方法を採用しているという理由もあります。
情熱にあふれたさまざまな人たちが、それぞれの分野で活躍した結果、上質のコニャックを生み出すことを誰よりも高く評価したのが、ルイ15世です。
1738年には、このレミーマルタンの作ったコニャックの素晴らしさを讃えると同時に、この伝統を途絶えさせることのないよう、食糧危機の際にブドウ畑をことごとく穀物畑に変えさせたときにも、レミーマルタンのブドウ畑だけはがんとしてブドウの栽培をやめさせませんでした。
このことからも、いかにルイ15世がレミーマルタンのコニャックを高く評価していたかがわかるというものです。

■印象的なボトルはレミーマルタンならでは
「レミーマルタン セントー リモージュ ホワイトは、レミーマルタンのシンボル・ロゴであるケンタウルスを型どった、非常に印象的なボトルとなっています。
ホワイトをはじめとして、ブルーやゴールドなど合計6色が作られ、色によって希少価値が異なるというプレミア効果をもたらしています。
コニャックなどの蒸留酒は、熟成している途中で「天使のわけまえ」と呼ばれる、蒸発によって中身が減っていくという現象が起こります。
この「レミーマルタン セントー リモージュ ホワイト」でも天使のわけまえが発生していますので、飲むのを惜しんで大事にとっているのであれば、世界一と呼ばれるコニャックを思う存分味わい、ケンタウルスのボトルを大事に飾っておくのがいいかもしれません。