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フランス国王に愛されたコニャックと言えば

■コニャックはこれに限ると言われたら
お酒にあまり詳しくない人にとって、コニャックと言えばあのブランドに限ると言われても、どこなのかさっぱりわからないということになるでしょう。
けれど、大切なクライアントの接待で、クライアントがあのブランドのコニャックに限ると言っているとしたら、何としても突き止めなくてはなりません。
とはいえ、どうしてもわからない場合には、レミーマルタンを選んでおけばクリアできるはずです。
ブランデーの中でもとりわけ高級品のことをコニャックと呼び、その中でも5大ブランドが決まっています。
コニャックの代名詞と呼ばれるブランドがレミーマルタンですので、もし仮にお気に入りのブランドが違うところであったとしても、レミーマルタンを選んだかと思ってくれることでしょう。
いつもと違うブランドのコニャックということで、逆に喜ばれる可能性すらあります。
レミーマルタンの造り出すコニャックは間違いなく高品質であり、味わいも素晴らしいとされているからです。

■創業者の野心から生まれたブランデーメーカー
レミーマルタンが5大コニャックのブランドとして、世界中にその名をはせるようになったのは、ワイナリーの経営をしていた父を手伝っていた息子のエミール・レミー・マルタンが、自分で会社を立ち上げようと決意したことに端を発します。
エミールが30歳の時にはすでに、小さかった父のワイナリーのブドウ畑は広大なものへと変わっており、父から息子へと受け継がれたワイナリーは、野心家の息子によって大きく成長していました。
フランスはワインの国ですので、そのままワイナリー経営を広げていくという選択肢もあったでしょうが、エミールはブランデー造りに取り掛かります。
ワインに比べると、競争相手が少なかったせいかもしれません。
あるいは、ワイン造りに必要な知識と技術、そして広大な土地という武器を持っている彼に、義父が商売の仕方の何たるかを教え込みます。
これが、エミールが起業を決めた3つの武器でした。
1724年、自身の名をとって名付けたブランデーメーカー、レミーマルタンが誕生したのです。

■国の王を虜にした実力
ブランデーとは果実酒であるため、ブドウの他にもアップルやチェリーなどが使われますが、フランスではほとんどブドウが使われます。
特にコニャック地方で造られる高品質のブランデーは、コニャックと呼ばれる特別なブランデーでした。
地名から呼び名が付いたとはいうものの、コニャック地方のブランデーは品質が違うということから、多くの人に愛されるようになっていきます。
レミーマルタンを愛した人たちの中で、もっとも権威ある人と言えばフランス国王です。
創業してたった14年しか経っていないのに、レミーマルタンのコニャックを飲んだルイ15世はとても気に入り、レミーマルタンのために優先的にブドウの栽培ができるよう、畑を確保させるとする王の許可を与えたくらいです。
ブドウの生育が悪く、たくさんのブランデーが造れない年でも、レミーマルタンのコニャックさえあればいいと考えたのか、あるいは、レミーマルタンのコニャックほどの味わいがなければ飲む価値はないと思ったのか、国王がどう思ったかは史実からはわからないものの、そのおいしさに心酔しきっていたのは確かで、レミーマルタンのコニャック造りがいかに素晴らしかったかを物語る歴史です。

■レミーマルタンの中でもとりわけ秀逸な逸品
レミーマルタン クラブスペシャルは、レミーマルタンが造り出す数多くのコニャックの中でも逸品の呼び声の高いコニャックです。
レミーマルタンだけが名乗ることができるフィーネシャンパーニュ・コニャックであることが理由になっているのはもちろんですが、そこには創業以来変わらぬ製造方法を頑なに守ってきた誇りが感じられる味わいと言えるかもしれません。
熟成された奥深い樽香が楽しめる逸品で、コニャックの代名詞と言われるレミーマルタンの真骨頂と言えるでしょう。