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コニャックといえばレミーマルタン

■フランスの大手コニャックメーカー
お酒は飲むけれど、メーカーや種類のことはあまりよく分からないという人でも、レミーマルタンのことは耳にしたことがあるでしょう。
1742年に創業されたフランスの大手コニャック製造・販売メーカーで、レミーコアントローの傘下に入る子会社となっています。
コニャックを取り扱っていることから、文字通りコニャック市を拠点としていますが、世界最大の取り扱い規模と古い歴史とがあいまって、フランスのラグジュアリーブレンドとしての評価の高い会社です。

■あまり知られていないお酒・そもそもコニャックとは？
コニャックの老舗ブランドと聞けば、誰もが一度は飲んでみたいと思うものですが、ところでコニャックがどういうお酒なのかは、よほどコニャック好きな人でないと分からないのではないでしょうか。
コニャックとは、フランスのコニャック市で作られたことから名付けられたブランデーの一種です。
フランスのヴェル＝アキテーヌ圏にあるシャトラント県および、シャトラント＝マリティーム県に多数あるコニャックの生産地域の中では、最も品質が良いことで知られています。
同様に、フランスにはやはりアルマニャックという高級ブランデーがあり、この二つがフランスのブランデーの双璧を成していると言って良いでしょう。
コニャックを作るには、フランス政府が定めるところによる生産手法と商品名称において法で定められた一定の条件を満たす、アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレの認証が必要ですが、コニャックの場合も細部にわたって定められています。
原料は主にユニ・ブランで、伝統的な銅でできたポットスチルによって2度の単式蒸留を行ってアルコール度数70%の精留分を、リムーザンかトロンセ産のオークで作った熟成樽を使い、最低でも2年以上熟成することが条件です。
たいていのコニャックは、実際には定められた2年を大幅に超えた年月を樽の中で熟成して過ごすことで美味しくなりますが、製品として売り出すときには水で希釈してアルコール度数40%にするという、非常に厳密な決まりがあります。
そのため、気軽にコニャックを作ろうと思い立って事業を始めるわけにはいかず、大手のレミーマルタンかアルマニャックかという選択肢になるというわけです。

■レミーマルタンのラインナップは豊富
長い歴史を持つレミーマルタンですので、その商品ラインナップは実に豊富です。
特に「レミーマルタン ルイ13世 ベリーオールド 八角箱」は、非常に特徴のあるデキャンタボトルを採用していることもあり、コレクターが多いこともあって、ネット上では高値で売買されていることが珍しくない逸品です。
元々はワイン醸造業をしていたレミーマルタンの中から、コニャックを作るための製造会社としてレミーマルタン・ハウスが作られ、1874年にこのレミーマルタン・ハウスによって作られたのが、「ルイ13世 ベリーオールド八角箱」なのです。
デキャンタが印象的なところも魅力のコニャックなのですが、このデキャンタが入っている八角形をした箱には「Very Old」のラベルが付いているとあって、中身はもちろん、箱まで揃った状態の良いものであれば、かなりの値段で売買されることになります。
もし、持っていたとして買取に持って行けば、6桁は下らない金額で買い取ってくれるという、まさにプレミアムなコニャックとなっているのが特徴です。

■最高品質と言われる味わい
高価買取が期待できるコニャックではあるものの、実はこのルイ13世は非常に品質が良いことで知られています。
最高品質という呼び声が高いこともあって、なかなか開栓できずにずっと保管しているという人もいることでしょう。
最も美味しいコニャックを造り出すとされるグランド・シャンパーニュの中でも特に優れているとされる畑のぶどうを厳選した上、さらに100年以上の熟成を経た1200もの原酒をブレンドしたという究極のコニャックです。
こうなると開けたいような、開けたくないような、また複雑な気持ちにとらわれそうな極上の逸品です。