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レミーマルタンのコニャックは人生のよう

■レミーマルタンの考え
レミーマルタンは、レミーマルタンが作り出す上質のコニャックが、オードヴィーと呼ばれる、長い期間熟成されてきたいくつもの原酒をブレンドすることによって作られるのと同じように、人もまた多面的な人生を生きていると信じています。
これは、3世紀にわたる長い期間、コニャックづくりに捧げてきた会社の信念として、レミーマルタン社がもっている考えです。
一つの原酒がいくら上質の出来であろうとも、レミーマルタンのコニャックは複数のオードヴィーをブレンドすることによって出来上がるのですから、いくつもの原酒が輝きを持っていなくてはいけないということでしょう。
そして人は、「この人はこういう人」と、ある一面だけを見て決めつけるのではなく、さまざまな考え方をしたり、行動を基に判断しなければなりません。
これが、レミーマルタンの作る多種類の原酒をブレンドして、最高のコニャックを作ることと同じだと、創業以来ずっと考えてきたという点には、驚かされるとともに感心させられます。
3世紀前の考え方が現代にも通用するということは、当時は非常に革新的な考え方であったことは間違いなく、そんな会社だったからこそ、世界にその名を馳せる最高級のコニャックを世に送り出し、そして次々と生み出し続けるという歴史を刻んでこられたのかもしれません。

■レミーマルタンが贈る上質コニャック
レミーマルタンのコニャックは、今や世界で最も売れており、また、特別なコニャックともなると世界最高級コニャックとの呼び名をほしいままにするほどの上質ぶりで知られています。
あのルイ15世から、食糧危機の真っただ中にあってもブドウ畑を死守させたという逸話を持つレミーマルタン、そのコニャックを一度は味わってみたいと思う人は多いことでしょう。
お酒というのは、どこのブランドでもそうですが、非常に高級で手に入れるのは夢のまた夢というものもあれば、最高級はどんな味がするのだろうと思いながら飲むことができる、いわゆる気軽に手が出せる価格ラインナップのものも作っているものです。
レミーマルタンの場合、もっともベースとなるのは「レミーマルタンVSOP」ですが、1981年にセラー・マスターのアンドレ・ジローによって作られた「レミーマルタンXO」は、レミーマルタンが所有する400種以上の異なるオードヴィーがブレンドされていることから、かなり上質のコニャックとなっています。
卓越したブレンディング技術を持つセラー・マスターだけが生み出せる、凝縮された力強さの中に感じられる複雑な香りを表現することに成功したコニャックです。
味わいは非常にエレガントで、レミーマルタンのシンボルロゴであるケンタウルスをデザインしたゴールドのラベルに、芸術品ともいえるボトルを使ってボトリングしているところは、さすがはレミーマルタンと言えます。

■レミーマルタンのコニャックに込められた思い
レミーマルタンは、本当の満足感とは経済的な豊かさがもたらすものではなく、人生におけるさまざまな経験がもたらしてくれるものだと考えています。
そのためには、夢を持ち、その夢に向かって努力し、目標を達成することこそが大事であり、それこそが人生の目的だとも言っています。
レミーマルタンが作るコニャックは、一つ一つの原酒が樽の中で長い時を経て熟成し、さらにその一つ一つが自分の個性を他の個性とより合わせることによって、完璧なものになるということを証明しているといえるでしょう。
ルイ15世の言葉を借りると、レミーマルタンには、常にさまざまな分野において情熱をもって仕事に取り組む職人たちがいたそうで、彼らの仕事ぶりを目の当たりにし、さらに彼らが作り出したコニャックを飲んで、この味を絶やしてはいけないと感じた王の思いは、今もレミーマルタンの歴史の中で脈々と受け継がれているといえます。
レミーマルタンのちょっと上質のコニャック、「レミーマルタンXO」を飲む時には、少し人生を振り返ることが出来る年齢になってからがいいのかもしれません。