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老舗シャンパーニュ・メゾンが造り出す正統派のシャンパン

■ 力強さと繊細さと兼ね備えた華やかなシャンパーニュ
フランスでも少なくなったシャンパーニュ・メゾンの中で、200年以上もの歴史を持つ希少な老舗シャンパーニュ・メゾンがあります。
「ルイ・ロデレール ブラン・ド・ブラン 2007」を手掛けたルイ・ロデレールが、その希少な老舗シャンパーニュ・メゾンです。
ルイ・ロデレールは1776年の創設当時から変わらない一貫した家族経営を行っていることでも知られています。
「ルイ・ロデレール ブラン・ド・ブラン 2007」は、その年ごとに収穫された最高品質の白ワイン用ブドウ品種であるシャルドネを使用しており、ブラン・ド・ブラン2007は2007年度のヴィンテージ・シャンパーニュです。
ブラン・ド・ブランはキレのある力強い酸味と、ヘーゼルナッツやアーモンドを思わせる香ばしい味わいを同時に楽しめます。
純粋さと繊細さを兼ね備えた華やかで引き締まった印象でありながら、柔らかな風味が溶け込んでいるところもブラン・ド・ブランの魅力です。
白い花やアカシア、シダにスイカズラといったフローラルなアロマが味わいに花を添えています。

■ ルイ・ロデレールが所有する広大なブドウ畑の起源
214ヘクタールという広大な畑を所有するルイ・ロデレールは、シャンパーニュの約2/3の生産量を自社畑で栽培したブドウで賄うことが可能です。
ルイ・ロデレールが所有している畑は北方特有の個性を持ち合わせており、どの土地からも高い品質のブドウが育っています。
なぜこれほどまでに高品質のブドウが栽培できるのかといえば、ルイ・ロデレールが所有するブドウ畑はどの地区にある畑も格付けが95～100％の良質な畑となっているからです。
ルイ・ロデレールが事業を引き継いだ1833年当時、多くのメゾンは外からブドウを買い付けてワイン造りを行っていました。
しかしルイ・ロデレールは引き継いで、すぐに自らブドウの生育を行うことを決意します。
上質なシャンパーニュを造るためにはブドウの栽培からワイン造り、そして出荷までを一貫して行うのが彼の理念でした。
しかし1からブドウの木を育て、収穫するまでにはそれなりの時間がかかります。
ましてや高品質のブドウが穫れる保証はどこにもありません。
そこでルイ・ロデレールが考えたのが、最高のテロワールを備えた場所だけを手に入れることでした。

■ 優れた土地が育む良質のブドウとブドウ畑を愛する栽培者との絆
「優れたワインは全て土壌の質と伝統に対する情熱、そして将来への鋭い眼差しによって生まれる」が理念であったルイ・ロデレールは、19世紀の半ばにシャンパーニュ地方のグラン・クリュ畑をいくつか獲得しました。
特にテロワール（ブドウ畑を取り巻く自然環境の全ての要因）は、シャンパーニュを造る上で非常に大きな意味を持ってきます。
洞察力に優れていたルイ・ロデレールは、区画ごとの特徴を調べて造詣を深めていきました。
そして最高のテロワールを備えた土壌を持つ土地だけを選び出し、さらに厳選して獲得したのがモンターニュ・ド・ランスとコート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌでした。
この3地区のグラン・ブリュとプルミエ・クリュの畑から、ルイ・ロデレールはブドウを厳選します。
1850年に彼が最初に獲得した敷地面積は、現在の半分にも満たない100haでした。
現在では240haまで規模を拡大していますが、ほかのシャンパーニュ・メゾンと決定的に異なるのはブドウ栽培に従事している人たちがブドウ畑をこよなく愛していることです。
丹精込めて丁寧に育てられるブドウの品質がよいのは、ルイ・ロデレールが妥協のないシャンパーニュ造りに情熱をかけていたことの証といってもいいでしょう。
ルイ・ロデレールが確かな品質のブドウを造り出すテロワールの獲得に固執したのは、ルイ・ロデレール社がシャンパーニュ・メゾンとして続いていくことを願っていたからかもしれません。