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ブランド史上初の２１年熟成ブレンデッドモルトが登場

■ローヤルサルート２１年は英国女王に捧げられたウイスキー

「ローヤルサルート（ROYAL SALUTE）」は、スコットランドの老舗「シーバス・ブラザーズ社」からリリースされているブレンデッドウイスキーです。
シーバス・ブラザーズは１８０１年に創業し、過去２度にわたり王室御用達を意味する「ロイヤルワラント」の認定を授与されたスコッチづくりの名門中の名門で知られています。
ストラスアイラ蒸溜所の原酒をキーモルトに、グレンリベット、ロングモーンなどを所有する同社がフラッグシップブランドとしてリリースした銘柄「シーバスリーガル」は、ウイスキーにあまり詳しくないという方でも一度は聞いたことがある商品名ではないでしょうか。
さて、「フラゴン」と呼ばれる磁器ボトルが特徴的なスコッチウイスキー「ロイヤルサルート」の歴史が幕を開けたのは、遡ること１９５２年。
翌年１９５３年に行われた英国女王エリザベス２世の戴冠式（たいかんしき）を記念して、リリースされたのが品位あるこのウイスキーの始まりです。
商品の銘柄「ローヤルサルート」とは、英国海軍が王室の特別行事の際に打つ「王礼砲」を意味します。
王礼砲は儀式によって何発打つかが決められていますが、エリザベス２世の戴冠式では「２１発」であったことから「２１」という数字にこだわりを持ち、熟成に費やす年数も「２１年」になっているのだとか。
２１年以上熟成された類稀なるモルトウイスキーとグレーンウイスキーのブレンドは、最高級ブレンデッドスコッチウイスキーと称されているほど。
フラゴンボトルはその見た目からして王室にふさわしい気品が溢れており、ウイスキーファンの間でも憧れの的となっているロイヤルサルートは、ガラス製のボトルが主流な中では比較的珍しいため、コレクション品としても人気です。

■ローヤルサルート ２１年 モルトブレンドの特徴

２０１９年１０月７日にリリースされた「ローヤルサルート ２１年 モルトブレンド」は、２１年以上熟成した貴重なモルトウイスキーを２１種類以上ブレンドしてつくられた、ブランド史上初となるブレンデッドモルトウイスキーです。
一つ一つのモルトウイスキーが奏でる個性が調和することによって結実する香りと味わいは素晴らしく、ローヤルサルートのスタイルである「フルーティーさとなめらかさ」をまさに体現するリッチな舌触りと、熟したピーチを思わせる甘みが特長的。
熟成した食べごろの柔らかい果実を想わせる香りの旋律からは、洋梨や桃、マンダリンオレンジなどを想起させながら、甘酸っぱいカシスジャムや上品なスミレのフローラル香も漂う華やかさが感じられ、ほのかなスパイス感を漂わせながら、豊かでフルーティーな長く続く余韻へと導いてくれます。
品格のある風味がボトリングされた陶器ボトルには、エリザベス２世の王冠に装飾されたエメラルドを象徴するような鮮やかで奥深いグリーンをメインカラーに採用。
世界的な酒類品評会で知られる「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ（ISC）２０１９」では、２１年熟成以上のスコッチウイスキーブレンド部門においてゴールドを受賞し、ウイスキーマガジンの発行元「パラグラフ・パブリッシング社」が主催するウイスキー品評会「ワールド・ウイスキー・アワード（WWA)２０１９」 では、ベスト・スコッチ・ブレンデッドモルトを受賞しています。

■高貴な陶器製ボトルはローヤルサルートの象徴

ローヤルサルートに使われている磁器ボトルは、高度な職人技によって造られており、力強さと品格を現代的に表しています。
２０１９年のリニューアルでは、磁器ボトルとゴールドに輝くコルクストッパーを旧ボトルから踏襲し、ネックラベルは正面のダイヤモチーフに「２１」の熟成年数を示してエージステートメントをより強調するデザインに刷新しています。
旧フラッグシップアイテムの３色ボトルは生産終了となりましたが、市場には未だ多く出回っており、コレクション品としても人気を集める存在です。