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スプリングバンク CV 青アザミの味、名前の由来、歴史についてまとめてみました

■スプリングバンク CV 青アザミはいっそうどんなお酒？名前の由来は？

スプリングバンク CV 青アザミは、スコットランドで生産されたシングルモルトウイスキーです。
製造元は、スコットランドのキャンベルタウン地方にあるスプリングバンク蒸溜所です。
スプリングバンク蒸溜所は、1828年に設立された歴史あるモルト蒸溜所で、こちらで生産されているウイスキーは、スプリングバンクのほかに、ロングロウ、ヘーゼルバーンなどの有名が銘柄がいくつかあります。
スプリングバンク CV 青アザミというネーミングも、こちらの蒸溜所の名前が付けられているのです。
CVは、curriculum vitaeの省略系で、日本語では履歴書という意味になります。
熟成期間、カスクタイプ、樽サイズなどが異なるいろいろなカスクを混ぜ合わせて、造られているウイスキーだということを表しているのです。
また、このスプリングバンク CV 青アザミは、創業者の曾々孫にあたる現会長のレシピをもとに造られてたウイスキーであることから、CVは会長の大樽を意味するChairman’s Vatの省略形だという説もあります。
青アザミについては、スコットランドの国花であるアザミが由来です。
スプリングバンクには、赤アザミ、緑アザミなどいくつかの種類があり、青アザミはシェリーカスクとなっています。

■スプリングバンク CV 青アザミの味

スプリングバンク CV 青アザミは、バニラ、洋ナシなどを連想する甘くて芳醇な香りと味わいが特徴のウイスキーです。
塩気もきいており、生産地であるキャンベルタウンの港町の潮風も連想させる風味となっています。
なめらかでオイリーな口当たりだと評判です。
このスプリングバンク CV 青アザミは、現在では入手困難となっており、幻のスコッチ・ウイスキーとも呼ばれています。

■スプリングバンク CV 青アザミの歴史について

スプリングバンク CV 青アザミは、スコットランドの南部のキンタイア半島にあるキャンベルタウン地方で生産されています。
キャンベルタウン地方は人口が5,000人ほどの小さな港町で、とてものどかなところですが、昔はウイスキーの生産で有名な場所だったのです。
現在でも、3軒の蒸溜所が残っており、モルトの香水と称されるマニアから愛される独特の味わいのウイスキーを生産しています。
スプリングバンク CV 青アザミを製造しているスプリングバンク蒸溜所の創業は、1828年です。
Reid家がライセンスを取得して蒸溜所を設立したのですが、1837年になると経営が厳しくなり、親戚に蒸溜所を売却してしまいました。
その後、 J&Aミッチェルの設立、再び蒸溜所の閉鎖など紆余曲折ありましたが、1985年には、ロングロウを販売します。
1987年からは限定的ですがウイスキーの生産を再開しました。
そして、1989年 になると蒸溜所の営業を本格的に再開して、ヘーゼルバーンなどの製造もスタートさせたのです。
1999年には、全世界で初となるオーガニック大麦が原料のスプリングバンク 7年 ダ・ヴィーレイを発売して、話題となりました。

■現在のスプリングバンク蒸溜所

現在でも、スプリングバンク蒸溜所では、蒸溜所内でモルティングを行うという伝統的な方法でウイスキーを造り続けています。
スプリングバンク蒸溜所の代表作となっているスプリングバンクに関しては、モルティングからボトリングまでのすべての工程を蒸溜所内で行って、ウイスキーを製造しているのです。
また、スプリングバンク蒸溜所では、地元のキャンベルタウン産の大麦を使ってウイスキーを製造しています。
スプリングバンクは、6時間以上も乾燥させたミディアムピートの麦芽を使って、2回半蒸溜させるという手のかかる方法で、じっくり丁寧に造られているのです。
地元の食材を活用して、1800年代から続く長い歴史やノウハウによって造られたスプリングバンク蒸溜所のウイスキーは、甘みと塩味の独特の風味が好評となっており、現在でも世界中の人から愛されています。