お酒買取なら大阪のネオプライス

バーボン樽熟成で生まれた複雑な味わいが楽しめるシングルモルトウイスキー

■バーボンウッドカスクとキャンベルタウンモルトが調和した逸品

「スプリングバンク 14年 バーボンウッド」は2017年12月にスプリングバンク蒸溜所より発売された、世界限定リリースのシングルモルトウイスキーです。
販売本数は全世界で9,000本、そのうち日本リリースとなったのはわずか600本のみという数量限定ボトルとなりました。
「スプリングバンク 14年 バーボンウッド」はバーボンバレルを使い、14年間という歳月をかけた長期熟成によって生まれました。
バニラを基調とした華やかで甘みのある香りにトフィーやマシュマロの香りが混ざり合い、ポップコーンを思わせる塩気のある香ばしい香りへと次々に変化していくのが「スプリングバンク 14年 バーボンウッド」の特徴です。
口当たりはとてもなめらかで、まるでバニラクリームをそのまま溶かしたような濃厚な甘みに、ハチミツや完熟リンゴ、ドライフルーツなどの味わいが複雑に絡み合います。
香ばしいアーモンドがアクセントを添え、フィニッシュにはキャンベルタウン・キンタイア半島の港町を吹き抜ける潮の香りと燻したピートのスモーキーさを感じさせます。
バーボンバレル由来のバニラとトフィーの甘みと潮気のあるスプリングバンクならではの個性が見事にマッチした、キャンベルタウンモルト・ウイスキーの真髄と呼ぶにふさわしいおいしさが堪能できること間違いなしの一本です。

■2回の熟成で使用されるバーボンバレルの特徴

「スプリングバンク 14年 バーボンウッド」は最初にウイスキーを詰めるファーストフィルカスク（樽）と2回目にウイスキーを詰めるセカンドフィルカスク（2回目以降は共通してリフィルと呼ぶこともあります）のどちらにもバーボンバレルのみを使用しています。
バーボンバレルとはバーボン・ウイスキーを熟成した後の空き樽のことで、バレルはアメリカンホワイトオークを材料に造られているのです。
バレルは180～200リットルサイズの容量がある樽のことで、ウイスキーによってはバレルよりも大きなホグスヘッドやパンチョンが使われることも多々あります。
バーボンバレルはスコッチ・ウイスキーの再利用で使われることが多いのですが、これにはれっきとした理由があるのです。
バーボンの新樽は生木の香りが強く、焦げ臭いことから、モルトウイスキーにそのまま使用するとこれらの香りが染みついてしまいます。
しかし一度バーボン・ウイスキーが造られた空き樽は生木の香りが抜け、焦げ臭さも感じなくなるという特徴があります。
そのためスコッチ・ウイスキーやジャパニーズ・ウイスキーではバーボンバレルをウイスキーの熟成に使用することが多く、20世紀後半にはすでに再利用が行われていました。
スコッチ・ウイスキーならではの味わいと香りを生み出すには、バーボンバレルはまさに最適な樽なのです。

■キャンベルタウンの伝統を守り続ける蒸溜所

スコットランド・キンタイア半島の港町にあるスプリングバンク蒸溜所は、1828年に海のすぐそばの土地で創業しました。
スコットランド・キャンベルタウンはかつて30もの蒸溜所が操業していましたが、いまはグレン・スコシア蒸溜所とグレンガイル蒸溜所、そして「スプリングバンク 14年 バーボンウッド」を生み出したスプリングバンク蒸溜所の3つだけです。
ちなみにグレン・スコシア蒸溜所は1925年に閉鎖した蒸溜所ですが、2004年にスプリングバンク蒸溜所によって操業を再開しました。
スプリングバンク蒸溜所は自家製麦（フロアモルティング）から糖化の作業、石炭を使った直焚きの蒸溜後に樽へと詰めて熟成させる工程、そして熟成後のウイスキーの樽出しから瓶詰めまで、すべての工程を自らの蒸溜所内で行っています。
キャンベルタウンのほかの蒸溜所ではフロアモルティングやボトリングは専門業者に任せていますが、スプリングバンク蒸溜所だけは伝統製法を大切にしたキャンベルタウンのシングルモルト・ウイスキー造りを守っています。