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高級感あふれる佇まいが贈答品としても愛されたローヤル15年ゴールドラベル

■今や入手が非常に困難な希少価値の高い銘酒

「サントリーローヤル 15年 ゴールドラベル」は1997年に発売され、2008年に終売となったモルトとグレーンのブレンデッドウイスキーです。
「国産ウイスキーの父」と称されるサントリーの初代マスターブレンダー・鳥井信治郎氏自らが手掛けた「サントリーローヤル」がお目見えしたのが1960年ですから、「サントリーローヤル 15年 ゴールドラベル」は37年後に生まれた初代「ローヤル」の伝統を引き継いだウイスキーといえるでしょう。
信治郎氏は「ローヤル」を生み出すにあたって、ウイスキー造りで培った香りと味そして色の「黄金比」を体現化した作品でしたが、その黄金比は「サントリーローヤル 15年 ゴールドラベル」でも大切にされました。
ギフト向けにリリースされたということもあって、「サントリーローヤル 15年 ゴールドラベル」は高級ウイスキーとしての品格を備えた逸品に仕上がっています。
その美しい佇まいは贈答品としても愛用され、山埼蒸溜所のウイスキー造りの技術の粋が詰まった山崎モルトの香味をいかんなく感じさせる、まさに絶品と呼ぶにふさわしい銘酒です。
入手困難な貴重品の「サントリーローヤル 15年 ゴールドラベル」は、ぜひ一度は堪能してみたい逸品といえるでしょう。

■サントリーローヤルの誕生と歴史の変遷

1960年にサントリー渾身の逸品としてリリースされた「ローヤル」は、サントリーの創業60周年を祝う記念ボトルでもありました。
鳥井信治郎が編み出した「三位一体」の「黄金比率」は、天才的なインスピレーションと味覚研究、そしてバイタリティあふれる市場調査の3つです。
並外れた鋭い嗅覚を持っていたとして知られる信治郎ですが、それゆえにこれら「黄金比率」の3つは欠かすことのできない大切な要素だったのでしょう。
1960年に「ローヤル」が発売されて以降のサントリーでは、1995年に「ローヤルプレミアム12年（青のローヤル）」を発売します。
その後の1997年に「ローヤル12年」と「ローヤル15年」が発売されることになりますが、「ローヤル」が「ローヤル12年」のリニューアルされる過程で登場したのが「サントリーローヤル 15年 ゴールドラベル」でした。
2007年には「ローヤル12年」と「ローヤルプレミアム15年」がリニューアル新発売され、2008年には「サントリーローヤル」がリニューアル新発売となりました。
「ローヤル」は創業者の鳥井信治郎が最後に手掛けた遺作でもあるため、サントリーにとってこの「ローヤル」はまさに特別な存在です。
そしていまも世代を超え、時を超えて愛され続ける名作を大切に守り続けています。

■ハイボール人気の立て役者となったサントリーのウイスキー

近年はビールよりもハイボールを好む人が増えており、それも老若男女問わず幅広い世代に人気です。
ハイボール人気の立て役者となったのが「サントリー角瓶」で、お手頃価格でおいしいウイスキーが楽しめるとあって爆発的に広まりました。
「角ハイボール」という名前まで誕生したことで、これまで低迷していたウイスキー市場を一気に活性化させます。
またウイスキーはカロリーが低く、ビールのように糖質やプリン体などを心配する必要がないということがわかってからは、食事の前の「とりあえずビール」から、「まずは角ハイボール」の時代に変わってきつつあるといえそうです。
「サントリー角瓶」に比べると「サントリーローヤル 15年 ゴールドラベル」は山崎蒸溜所のシェリーカスクで熟成させたため、シェリーが効いているのが特徴です。
華やかな香りと酸味と甘みが特徴のシェリーカスク由来の「サントリーローヤル 15年 ゴールドラベル」を炭酸水で割れば、「角瓶」とは一味違った味わいのハイボールが堪能できることは間違いありません。
日本のウイスキー消費量は年々増加傾向にあり、その背景にはかつては高級ウイスキーだった「角瓶」などが1,000円台で購入できるようになったことが挙げられます。
特に炭酸水で割るハイボールなら、500ml入りの炭酸水は100円以下で手に入れることができます。
コストがかからずしかもおいしいハイボールに注目が集まったのは、極めて自然なことだったのかもしれません。