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数多くの賞を獲得し多くのウイスキーファンを満足させるタリスカー18年

■紆余曲折を経て成功したタリスカー蒸溜所

タリスカー18年の誕生の地は、スカイ島の西岸に位置しています。
アイグ島から移り住んだマカスキル兄弟が農地として借りていたスカイ島西岸部に1830年にタリスカー蒸溜所を創設されました。
現在は、シングルモルトやブレンディングモルトなどを製造し、最大330万リットルにも及ぶ生産能力を持つまでに発展しています。
タリスカー蒸溜所の生みの親であるマカスキル兄弟は、1800年代、農業とウイスキー造りの2つの事業に力を入れていました。
ウイスキー造りの始まりは、1825年にマカスキル兄弟がタリスカーに借地権を取得した時代まで遡ります。
この地に住んでいた住民たちを東部や島外へ強制的に移動させるなど、彼らの手法は決して温かいものではありませんでした。
今やウイスキー造りの成功者としても知られていますが、彼らの計画はすべてうまくいったわけではありません。
さまざまな紆余曲折を経て現在のタリスカー蒸溜所の成功へと導いているのです。
1800年代、アイグ島からスカイ島に渡来したマカスキル兄弟は、賛同者と協力してファスカヴェイグに蒸溜所を建設することを計画していました。
しかし、この計画はうまくいかず失敗に終わってしまいます。
その後、1830年に彼らは3000ポンドの費用を用意し、タリスカー蒸溜所が建設されることになりました。
念願の蒸溜所が創設されたものの、まだまだ困難が彼らに降りかかります。
地元の神父であったロデリック・マクラウドとの意見の相違により、タリスカー蒸溜所は売却されるなど大きな困難に見舞われました。
1848年にマカスキル兄弟は破産に追い込まれ、泣く泣くタリスカー蒸溜所を手放すことになります。
1857年には、ドナルド・マクレナンに売却されています。
その後もさまざまな人の手に渡り、1880年代にはロデリック・ケンプに所有されることになりました。
現在は、ディアジオが所有し、タリスカー蒸溜所で誕生したウイスキーの数々の贅沢な味わいが守り続けられています。

■2回蒸溜にこだわり製造された旨味と香りを実感できるウイスキー

タリスカー18年は、2回蒸溜にて製造されているのも特徴です。
1928年までは3回蒸溜が行われることが主流となっていましたが、個性的なモルトウイスキーを生み出すため、あえて蒸溜回数を少なくしたのもマカスキル兄弟の戦略といえます。
現在もタリスカー蒸溜所で製造されているウイスキーは2回蒸溜で行われており、個性的で味わい深さを実感することができます。
2基のウォッシュスチルと3基のスピリットスチルを構え、個性を失わないこだわりのウイスキーを誕生させることに成功しました。

■名誉ある賞を数多く獲得

タリスカー18年は、2007年に世界一のシングルモルトと賞され高い評価を獲得しています。
2007年に開催されたWorld Whisky Awardsは、1年に1回満足度の高い最高のウイスキーを選ぶ大会ですが、ここで世界一だと評されているのです。
名誉ある賞を獲得したタリスカー18年は、美しい琥珀色をしており、全面に甘みを感じながらも強い味わいを楽しめる個性的なウイスキーです。
また、フルーティーな香りも特徴的でオレンジやプラム、セイヨウスモモなど甘さを感じることができます。
タリスカー18年は、ウイスキー職人の情熱を存分に感じられる逸品です。
タリスカー蒸溜所が1830年に創業されて以来、職人の手によって一切妥協のないこだわりのウイスキーが造られ続けてきました。
創業されてから変わらない製法と伝統を守り製造されており、独自の味わいを存分に楽しめるのもタリスカー18年の魅力です。
イギリスの文豪としても名高いロバート・ルイス・スチーブソンは、「酒の王者」だと評しています。
イギリスの文豪に認められただけでなく、世界中のウイスキーファンの心を掴んで離しません。
数々の名誉ある賞を獲得してきたタリスカー18年の贅沢な味わいを一度堪能したら、その余韻を忘れることができなくなると言っても過言ではないでしょう。