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古酒のコニャックにこだわるブランド

■コニャックとはどんなお酒なのか
洋酒と言えば、ワインを筆頭にウイスキーやブランデーなどが思い浮かびますが、その中にコニャックと呼ばれるお酒があります。
ワインは葡萄から、ウイスキーは麦から、そしてブランデーは果実から造られるということは、ある程度の人が一般的常識として知っているでしょう。
しかし、ではコニャックはと聞かれた時に明確に答えられる人はどのくらいいるでしょうか。
特に日本人にとっては、名前は知っているけれど、詳しいことはわからない洋酒です。
コニャックはブランデーの一種ですので、果実を原料に造られる蒸留酒ですが、その果実は葡萄に限定されます。
葡萄を原料にしたブランデーはグレープブランデーと呼ばれ、リンゴを使ったアップルブランデーなどと区別され、さらにグレープブランデーの中でもワインの産地として知られるフランスのボルドー地方北部に位置する、コニャック地方で造られたものだけに限られます。
これだけにとどまらず、製造その他において厳しい基準をすべてクリアしたものだけがコニャックと呼ぶことを許されるという、まさに選ばれたグレープブランデーなのです。
コニャックとはどのようなお酒なのかがわかると、特にワイン好きなら一度は飲んでみたい蒸留酒に思えてくることでしょう。

■コニャック地方の著名なコニャック生産者
実はコニャックを名乗れる上質のグレープブランデーを造るメーカーの名は、日本人にもおなじみです。
コニャックの販売数のおよそ8割を占める4大メーカーが、ヘネシー、マーテル、そしてレミー・マルタンにクルボアジェで、これにカミュが加わり、5大コニャックとも言われています。
いずれのメーカーも規模が大きく、世界中に販路を持っている力のあるブランドですが、そんなブランドとは一線を画すのがテセロンです。
1905年、アベール・テセロンによって創業されたテセロン社の最大の特徴は、創設者のアベール・テセロンが非常にコニャック好きで、自身が収集したコニャックの樽が莫大な量に及んだことから生まれたコニャックメーカーであることです。
しかも、この膨大な在庫のほぼすべてが熟成年数の長い古酒のために非常に価値が高く、創立されるやいなや、世界最高の古酒専門コニャックメーカーとなったのですから、驚きを禁じ得ません。
そんなテセロンが貴重な原酒を熟成させるセラーは、シャラント川沿いにある12世紀に造られた建物で、湿度が非常に高いという特徴を持っています。
このセラーの条件もまた、テセロンの古酒をより熟成させる大きな要素となっているのは確かです。

■パーカーポイントで満点というすごさ
世界的に有名なワイン評論家のロバート・パーカーが、ワインをはじめとするさまざまなお酒に対して、その出来栄えを点数で表した評価をパーカーポイントと呼んでいることは、お酒好きにはおなじみです。
上質のお酒を見抜く鋭い感性を持っているロバート・パーカーですが、そのロバート・パーカーをして、テセロン社のコニャックは、何度もパーカーポイント100点満点を付けさせています。
単に熟成期間の長い古酒であるというだけでなく、熟成された古酒の味わいが非常に上質なものとなっていることを、パーカーポイントの生みの親であるロバート・パーカー自身が証明しているのですから、これはぜひとも飲まないと始まらないという人も多いことでしょう。

■すべてが貴重な中でさらに貴重なテセロン
テセロン社は莫大な量の古酒を所有していますが、決して大量に生産しているわけではありません。
そのため、手に入れるのが難しいコニャックです。
テセロン パラダイス 88's 限定品 証明書付は、1888年の古酒をメインにボトリングしたもので、その歴史的価値はまさに骨董品クラスです。
当然のことながら、数量限定でリリースされました。
厚いガラス製のボンボンと呼ばれる大型容器88本の中から、最高級のコニャックだけを選び出してボトリングした、テセロンの中でも究極のプレステージコニャックとなっています。
100年以上という想像もつかない長い期間、熟成してきた味わいがどのようなものかを楽しむことができたら、それこそまさに至福のひとときとなるでしょう。