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卓越したブレンド技術が生み出す熟成感とコクが楽しめる逸品「ザ・ニッカ 12年」


■ブレンデッドウィスキーのおいしさが凝縮された一本

「ザ・ニッカ 12年」は熟成期間が12年以上の余市・宮城蒸溜所で造り上げた余市モルトと宮城峡モルト原酒を厳選し、ニッカのブレンディング技術でブレンドしたブレンデッドウィスキーです。
「新プレミアムブレンデッド」がキャッチコピーの「ザ・ニッカ 12年」は大胆なカッティングとアシンメトリーなデザインのボトルで、ニッカウヰスキーの伝統であるエンブレムが刻み込まれています。
は味わいのバランスの良さは、濃厚で力強い個性的な余市モルトに軽やかでフルーティな香りが魅力の宮城峡モルトが見事に調和している点です。
ニッカウヰスキーの創業者であり初代マスターブレンダーだった竹鶴政孝のブレンド技術を受け継いで誕生した「ザ・ニッカ 12年」は、重厚な熟成感とメローなコクの調和が堪能できる銘酒に仕上がりました。
豊潤なモルト香にフルーツや花のアロマが溶け合い、華やかな香りを漂わせます。
さらに樽熟成香ならではのバニラやキャラメルを思わせる甘い香りも「ザ・ニッカ 12年」の魅力で、まろやかさと優しい口当たりが楽しめるウィスキーとなっています。
フィニッシュはかすかなビター感とスパイシーさを感じさせ、カカオのような甘い香りが長く心地良い余韻へと導きます。

■グッドデザイン賞を受賞した経歴を持つウィスキー

「ザ・ニッカ 12年」が誕生したのは2014年のことで、ニッカウヰスキーが倉業80周年を、そして創業者・竹鶴政孝の生誕120周年を迎えたことを記念して発売されました。
ボトルはコルク仕様で、藍色のラベルと高級感溢れるゴールドのロゴがプレミアム感を一層高めています。
独特の形をしたデザインも好評で、贈答品としても人気を集めました。
2015年には公益財団法人日本デザイン協会の「グッドデザイン賞2015」にも選ばれ、2013年に「ブラックニッカリッチブレンド」が受賞したのに続く2度目の受賞となりました。
「ザ・ニッカ 12年」のデザインを審査した審査員のコメントによると、このボトルはシンプルでありながら威厳を感じさせるデザインになっているといいます。
斜めのラインとラベルのデザイン、そしてコルクを使った栓へのこだわりが評価され、全てのディテールに目が届いているとのコメントを発表しています。
またウィスキーとしてはもちろん、オブジェとしての価値も非常に素晴らしいとの大絶賛を受けました。
オブジェとしても目を惹くセンスの良いボトルに詰められた「ザ・ニッカ 12年」は、まさにニッカウヰスキーの渾身の作といっても過言ではありません。

■惜しまれつつ終売となった貴重な銘酒

ニッカウヰスキーが製造するウィスキーを販売している親会社のアサヒビールホールディングスは、2019年2月17日に2019年の3月をめどに「ザ・ニッカ 12年」の販売を終えることを発表しました。
在庫がなくなり次第終売となることが決まった背景には、貴重な原酒を長期にわたって守るという大きな目的がありました。
「ザ・ニッカ 12年」の終売を発表したアサヒビールの担当者は、「ウィスキーの原酒は熟成に時間がかかるため、貴重な原酒を将来にわたって有効かつ安定的に活用する」ことを終売理由としています。
当時はウィスキー製造メーカーが相次いで2019年3月末での国産ウィスキーの終売や休売を発表していたため、ニッカウヰスキーの高級ブレンデッドウィスキーとして人気があった「ザ・ニッカ 12年」の終売を惜しむ声があちこちで聞かれました。
アサヒビールはニッカウヰスキーの「ザ・ニッカ 12年」の後継品として、「ザ・ニッカ（ノンエイジ）」を発売することについても言及し、「ザ・ニッカ（ノンエイジ）」は2019年4月9日に発売されました。
ニッカウヰスキーには「余市」や「宮城峡」などの高級ブランドが多数ありますが、卓越したデザインと味わいが魅力の「ザ・ニッカ 12年」は今もニッカ・ファンの間で語り継がれている銘酒です。
希望小売価格は本体価格6,000円でしたが、現在はプレミア価格となっているお店も少なくありません。
もしも入手できる機会があれば、ぜひとも手に入れておきたい逸品です。