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人々を魅了するケンタッキーバーボン「ワイルドターキー」

■ワイルドターキーは七面鳥がシンボルのバーボンウイスキー

クリスマスシーズンになると思い出される七面鳥に所縁ある、アメリカ・ケンタッキー州を代表する有名なバーボンウイスキーと言えば「ワイルドターキー（WILD TURKEY）」です。
名称の通り、ボトルラベルに描かれた七面鳥がブランドアイコンになっています。
これは、「ワイルドターキー」というブランド名が蒸溜所のオーナーであったオースティン・ニコルズ社のトーマス・マッカーシー氏が、仲間と七面鳥狩りをした際に振る舞うお酒として造ったアルコール度数５０％の特別ブレンドの１０１プルーフバーボンが好評を得て、仲間から七面鳥狩りに因んだ「ワイルドターキー」とネーミングされたことが由来となっています。
１９４０年代当時、七面鳥狩りは知的で裕福層が嗜むスポーツのひとつでした。
トーマス・マッカーシー氏は、一年に一度親しい友人たちと七面鳥狩りをする会を開いていただけでなく、この集まりには参加者それぞれが珍しいものを持ち合うというルールがあったため、自社倉庫に眠っていた樽出しのバーボンウイスキーを持参したそうです。
オースティン・ニコルズ社が本格的にバーボン造りに参入することとなったきっかけとなるこのユニークなエピソードは、ワイルドターキーファンには有名です。

■蒸留所が守るこだわりの品質と風味はワイルドターキーの誇り

高品質なケンタッキーバーボン造りに並々ならぬこだわりを見せるワイルドターキーは、バーボンの原料となる穀物の選定にも独自の厳しい基準を設けており、トウモロコシや大麦、ライ麦の原産地から成熟度、純度、水分含有率、安全性に至るまで高いハードルをクリアしたものだけが厳選されています。
原料と同じくバーボン造りに欠かすことができない水へのこだわりも妥協していません。
ワイルドターキーには、ケンタッキー州の地盤によって形成される石灰岩の天然のろ過層をくぐりぬけた鉄分やミネラルを含まないライムストーン・ウォーターと呼ばれる良質な湧き水だけが使われており、香り高く味わい深い風味を作り上げています。
さらには、深みのある味わいを実現するために低いアルコール度数で蒸溜・樽詰しており、ボトリング時の加水量を最小限に抑えることで原料の味わいを最大限に生かすこだわりの製法を貫き通しているのです。
製造にかかるコストが割高になっても素材が生みだす本来の味わいと風味を保つことを何よりも優先し、そのことをポリシーに掲げるワイルドターキーが他のバーボンとは一線を画す美味しさと人気を獲得している理由は、強い信念と妥協のないこだわりを守り続けたことによる誇り高き功績と言えるでしょう。

■ワイルドターキーを楽しむ美味しい飲み方

数あるバーボンウイスキーの中でも飛びぬけてトウモロコシ原料の比率が低く、大麦とライ麦の比率を高めたことで甘くスパイシーな香り高い味わいに仕上がった「ワイルドターキー」をよりおいしく堪能するには様々な方法がございます。
クリーミーで頑固なコクあるのバニラ香や鼻抜けの良いエステリーを真向から楽しむには、シンプルにストレートやオン・ザ・ロックで味わうのが良いでしょう。
グラスにバーボンを注ぐだけのストレートは、最も素直にワイルドターキー本来の香りや味を感じることができる飲み方です。
ミネラルウォーターを注いだチェイサーを用意して、バーボンと交互に飲むことでより一層豊かなフレーバーを体感できますよ。
ストレートでは強すぎるという方は、天然水で作った氷を使ったオン・ザ・ロックがおすすめいたします。
飲み始めはストレートに近い状態でワイルドターキーを堪能することができますし、氷が少しずつ溶けていくことでアルコールの強さが和らいでいくため飲みやすさも増していきます。
氷が解けていくことで徐々に変化するバーボンの味わいも楽しむことができますので、ストレートが苦手な方にもおすすめです。