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■シングルモルトウイスキーシリーズの再来
サントリーシングルモルト山崎 バーボンバレル ２０１３は2012年9月25日に数量限定で発売された山崎ブランドのシングルモルトウイスキーシリーズが好評だったことを受け、翌年にも数量限定で発売された2013年バージョンのバーボンバレルです。
シングルモルトウイスキーシリーズは樽の違いによる原酒の個性が楽しめる熟成されたシングルモルトウイスキーで「シェリーカスク」・「パンチョン」・「バーボンバレル」・「ミズナラ」の４種類が揃っています。
中でもサントリーシングルモルト山崎 バーボンバレル ２０１３で使われるバーボンバレル樽で熟成させたシングルモルト山崎は、最初に甘やかなバニラやハチミツを連想させる香味を感じることができます。
樽熟成による原酒の香味は樽の材質はもちろん、樽の大きさや樽の内面の焼き具合などによって変化がもたらされますが、バーボン樽は内側を焦がした180L容量の小樽で、スモークしたような力強い香りが漂うのが特徴で、水を加えるととろりした舌触りも楽しめます。

■樽の違いによる多彩な原酒の造り分け
山崎蒸溜所でのウイスキー造りは日本人の繊細な味覚あったウイスキーを造りたいという創業者の鳥井信治郎の想いが原点となっています。
京都の山深く3つの川が流れる霧深い地に1923年に開設され、翌1924年の11月から蒸留、樽詰めがスタートされています。
日本人の精細な感性に見合うウイスキーとは、世界的に見ても珍しい四季の移ろいがある日本の風土を生かしたウイスキー造りともいえます。
スコッチウイスキー造りの本場スコットランドや、バーボンウイスキー造りで発展したアメリカとは異なる、日本の四季の魅力が繊細に感じられ、ウイスキー造りに適した名水が得られる京都の山崎の地が鳥井信治郎によって選ばれたのです。
さらに仕込みから発酵、蒸溜、熟成とそれぞれの工程で原酒の造り分けを行って、多種多様な原酒を生み出し、それを日本人の感性を宿したブレンダーの五感と技術で、日本人の繊細な味覚に合うウイスキーを造ろうとしました。
樽熟成の工程ではニューポットを貯蔵する樽の種類の違いが原酒の造り分けに大きな影響を与えますが、山崎蒸溜所では主に5種類の樽を使い分けています。
数量限定のシングルモルトウイスキーシリーズにおいては、ウイスキー造りの定番となるホワイトオーク樽を除いた4種類の樽の個性の違いを楽しめるようになっています。
それぞれの樽の種類ごとにヴァッティングすることで、多彩な原酒を用いたスタンダードな山崎とは異なる個性を際立たせた香りや味わいが楽しめる特別なシングルモルトウイスキーなのです。

■香りや味わいの特徴
それぞれの樽が育んだ個性を最大限楽しめるよう、冷却ろ過を行わないノンチルフィルタード製法を採用し、いずれのタイプもアルコール度数を48度に仕上げられており、樽から生み出された個性をそのまま感じることができ、それぞれの香りや味わいを楽しむことができます。
同じ山崎蒸溜所から生まれた原酒であっても、樽ごとの個性の違いを楽しむことができるのは、仕込みから樽熟成までの各プロセスで原酒の造り分けを丁寧に行っている山崎蒸溜所ならではといえます。
サントリーでは日本人の繊細な味覚に合うウイスキー造りを山崎蒸留所の操業開始以来の目標に掲げるとともに、時代のニーズや人々の嗜好の変化をキャッチアップしたウイスキー造りの歴史を切り開き、未来の新しい香味創造のためにタイプの異なる原酒を生み出し続けています。
世界に発信され認められるジャパニーズウイスキーづくりを目指し、鳥井信治郎から続く想いとこだわりが詰まった原酒を、幾重にも組み合わせて仕上げられるのが一般的にも販売されているシングルモルトウイスキー山崎ですが、サントリーシングルモルト山崎 バーボンバレル ２０１３をはじめとする山崎ブランドのシングルモルトウイスキーシリーズは、山崎に活かされる多彩な原酒の香味と個性を1つ1つ楽しむことができる、ウイスキー好きにはまたとない機会を提供してくれます。