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■人気の数量限定シリーズ
サントリーシングルモルト山崎 パンチョン ２０１３は山崎蒸留所を代表するシングルモルト山崎を構成する多彩な原酒の中から、パンチョン樽で熟成された原酒のみをブレンドした特別なウイスキーで、数量限定で2012年から発売され、好評を得て翌年にも発売に至ったものです。
山崎蒸留所では1923年の開設以来、日本人の繊細な感性と味覚に合った国産ウイスキーを目指し、かつ、世界に認められるジャパニーズウイスキーの開発、さらに長い歴史の中で時代とともに変わっていく人々の好みや嗜好に合ったウイスキーを造り出すために、仕込みから発酵・蒸溜・樽熟成の各工程において、原酒の造り分けを行っています。
なかでも一番影響を受けるのが長い時を過ごす樽の中で、樽の素材や形状などによって中で育まれる原酒の香味や味わいに大きく影響が表れ、それぞれの樽ごとに個性の異なる原酒が育まれるのです。

■パンチョン樽熟成の特徴
サントリーシングルモルト山崎 パンチョン ２０１３が10年から15年という時を過ごしたパンチョン樽は容量480Lとウイスキーを眠らせる樽の中では大きなサイズで、ずんぐりとした形にも特徴があります。
大きな樽では原酒全体が樽となかなか接しないため、熟成がゆっくりと進んでいくとともに、樽の面積は大いため、時の経過とともにしっかりした樽香が根付いていきます。
パンチョン樽は北米産のホワイトオークの木で造られていて、バニラやココナッツのような香味や香ばしい穀物をイメージさせるふっくらとした甘い香味が感じられるのが特徴です。
でくれます。
香りはもちろん、味わいも穏やかで優しい甘みが感じられます。
余韻は切れ味が良く爽やかなので、1日の終わりのリラクゼーションタイムや、気分をスッキリさせて元気を出したい時のリフレッシュタイムにもおすすめです。
山崎蒸留所では熟成させる樽を造るために、作り手自らがアメリカまで足を運んで木材を厳選しています。
そのうえで木材を日本に持ち帰って自社の製樽工場で、１つ１つ丁寧に作り上げるこだわりようです。
世界的に見ても自社で製樽工場を保有しているのは非常に珍しいとされており、山崎蒸留所の樽へのこだわりと、樽による原酒の造り分けへの並々ならぬ思い入れが伝わってくるようです。

■山崎蒸留所での原酒の造り分けの特徴
今から約90年ほど前にサントリー創業者である鳥井信治郎によって選ばれた山崎蒸留所がある京都郊外の山崎の地は、美しい竹林に折々の表情をもたらす四季が感じられる風光明媚な場所です。
ウイスキーづくりに適した理想の気候と風土と名水という三拍子そろった環境が整い、そこに創業以来、脈々と受け継がれてきた職人の情熱と技が融合して世界で絶賛されるジャパニーズウイスキーが日々大切に造られています。
樽熟成による原酒の個性の違いは、樽の種類や性質、熟成環境など様々な条件で変化をもたらしますが、原酒の個性を上手に引き出すうえでは樽の使い分けだけでなく、樽に詰めるニューポットのタイプを見極めることも実は鍵を握っています。
ニューポットと樽との組み合わせが、熟成が進むにつれて原酒の個性に大きく関わることになるのです。
ニューポットは発酵槽や蒸溜釜の段階での使い分けでも違いが生まれるため、発酵槽と蒸留窯のタイプや形状、さらに多様な樽との組み合わせで無数の個性を育むことが可能です。
山﨑蒸留所の職人たちは樽ごとの個性を見極めるのはもちろんですが、それに合わせてニューポットも慎重に選定し、生み出したい香味に合わせた組み合わせや、新たな香味の創造に取り組んでいるのです。
樽に詰められたニューポットは山﨑蒸留所の霧深く湿潤な良質な環境のもとで、職人たちに優しく丁寧に見守られながら、それぞれの樽固有の個性を宿していくわけです。
バニラやココナッツのような香味と爽やかな余韻が魅力のサントリーシングルモルト山崎 パンチョン ２０１３も、こうした山﨑蒸留所のこだわりと丁寧な工程を通じて生み出されたものです。