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■シェリー樽のみの味わいが楽しめる
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８３は山﨑蒸留所が1923年に開設され60周年の節目の年に蒸留され、秘伝のシェリー樽に詰められた後、10年から15年の熟成期間を経て樽開けされてボトリングされ発売されたものです。
スタンダードなシングルモルト山崎では、山﨑蒸留所で熟成された多彩な原酒を厳選し、チーフブレンダーが丁寧にヴァッティングして造られています。
山崎蒸留所ではホワイトオーク樽やミズナラ樽など5種類の樽を用いて原酒の造り分けをしており、シェリー樽もその1つです。
スタンダードな山崎ではシェリー樽熟成の原酒は、山崎の香味や味わいを複雑かつ奥深いものにするための構成原酒の1つとなりますが、サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８３においては、シェリー樽で熟成された原酒のみを特別にヴァッティングしています。

■60年目に蒸留された歴史と継承の結晶品
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８３が蒸留されたのは、サントリー創業者の鳥井信治郎が京都郊外の山に囲まれた名水がある山崎の地に蒸留所を開設してから、60年の歳月を経た年にあたります。
また、山崎蒸留所で最初に原酒を詰めた第一号樽は、スパニッシュオーク製のシェリー樽であり、サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８３が熟成されたのと同じタイプの樽である点も歴史と伝統の継承を感じさせてくれます。
1923年に開設された山﨑蒸留所では1984年の11月11日に初めて蒸留が行われ、その時の第一号樽となったのがシェリー樽で、その樽はシリアルナンバー1番が刻まれて今も保管されています。
初めてのウイスキー造りがスタートして60年となる節目の年である1984年には、今やサントリーを代表するウイスキーであり、ジャパニーズウイスキーとして世界に高い評価を得ているシングルモルト山崎が誕生し、1984年の3月14日に発売されています。
シングルモルト山崎の誕生までの道のりは、コンセプトの企画から約2年の歳月がかけられており、サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８３が蒸留されて樽詰めされた1983年は、信治郎の次男であり二代目マスターブレンダーの佐治敬三とその意図を組んだーフブレンダー佐藤乾が、日本を代表するシングルモルトウイスキーを造るために、日夜ヴァッティングやテイスティングを繰り返しては議論を重ねていた時期といえるかもしれません。

■蒸留から30年後の快挙
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８３が蒸留された1983年から30年後に発売された、同じシェリー樽で熟成された山崎 シェリーカスク２０１３は世界的に有名で評価の高いウイスキー評論家として知られるウイスキー界の権威であるジム・マレー氏が手掛けるガイドブック「ワールド・ウイスキー・バイブル2015」で歴代最高得点を打ち出しました。
世界で発売されている4,700もの審査対象の中から日本のウイスキーが97.5点という最高得点を獲得したのは初めての快挙であり、「ワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」として世界最高のウイスキーに輝き、国内外で大きな話題となり、大きな注目を集めたのです。
サントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８３の発売の後、１９８６が2003年に発売されて以降はシェリーウッドシリーズは終売し、山崎 シェリーカスクに受け継がれた状態にあります。
ジム・マレー氏によれば、日本では製造工程から熟成中の樽の管理に至るまで非常に細やかに神経を配っており、長年に渡って培ってきたノウハウと努力が実って、本場のスコッチウイスキーを打ち負かす優れたウイスキーを次々と誕生させたと評価しており、山崎 シェリーカスク２０１３が発売された30年前に蒸留されシェリー樽で熟成されたサントリーピュアモルトウイスキー山崎 シェリーウッド１９８３にも称賛の声が与えられたといっても過言ではないでしょう。