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■期待に応える限定再販
サントリーシングルモルト山崎 シェリーカスク ２０１１は2011年8月30日（火）より、希望小売価格9,000円で日本国内にて数量限定販売されました。
この2011年はサントリー酒類株式会社でユニークな試みがなされており、山﨑を構成する多彩なモルト原酒の中から、樽ごとに異なる特徴ある味わいを楽しめるシリーズとして4種類のシングルモルトウイスキーを、毎月1種類ずつリリースしていきました。
その先陣を切って満を持して発売されたのが、サントリーシングルモルト山崎 シェリーカスク ２０１１です。
これを皮切りに9月には山崎パンチョン、10月に山崎バーボンバレル、11月に山崎ミズナラが毎月1種類ずつ発売されました。
これらのシングルモルトは今回が初めての登場ではなく、実は2009年から2010年にかけてバラバラの時期に、それぞれ限定販売されていたものです。
その味わいに魅了されたウイスキーファンの声に応え、2011年に再販が決定されたもので、再販を盛り立てウイスキーファンの期待に応えるべく、毎月1本ずつの発売が行われました。
その中でも シェリーカスクが先陣を切ったのは、実は理由があります。
それは、サントリーがウイスキー造りを始めた1923年という約100年前から、使い続けてきたのと同じスパニッシュオーク製のシェリー樽が用いられており、サントリーのウイスキー職人やブレンダーたちにとっても思い入れの深いモルト原酒であるからです。

■山﨑蒸留所の歩みとともに生み出されたシングルモルト
大正時代にあたる1923年にサントリーの創業者である鳥井信治郎は京都の山﨑の地に、山﨑蒸留所を開設し、日本初となる国産ウイスキーの製造にチャレンジを始めました。
その時に最初に使われたのがスパニッシュオーク製のシェリー樽といわれています。
モルト原酒を熟成させる樽は赤ちゃんを育むことになぞらえて、ウイスキーのゆりかごと表現されることがあります。
このスパニッシュオーク製のシェリー樽は、創業者である鳥井信治郎が夢を抱いたウイスキーの代表的なゆりかごであり、創業当時からの想いが宿っています。
パニッシュオーク製のシェリー樽には、創業時からの熱い情熱とウイスキー造りへの想い、そして、山﨑蒸留所という気候や環境で育まれた山﨑ならではのシングルモルトウイスキーの味わいを決める要素がふんだんに詰め込まれています。

■テイストの特徴
サントリーシングルモルト山崎 シェリーカスク ２０１１はシェリー樽で熟成したモルト原酒のみを厳選したうえで、熟練ブレンダーの匠の技によってきめ細やかなバランスでヴァッティングされています。
スパニッシュオーク樽由来のバランスのよい甘味や酸味が楽しめるとともに、凝縮された芳醇な果実香が漂います。
フルーティな穂以降と赤味の強い濃厚な色合いで、テーブルに置いたグラスも華やぎを持ち、豊かな時間を演出してくれます。
テイストは調和のとれた甘味と酸味に加えて、ほのかにほろ苦さを感じることができ、心地よいなめらかな余韻が続くのが特徴です。
楽しみ方
熟成されたモルト原酒はストレートはもちろん、ロックや水割り、ハイボールまどどんな愉しみ方でも口の中に華やかさが広がり、シングルモルトごとや飲み方ごとに異なる余韻が揺らぎます。
サントリーシングルモルト山崎 シェリーカスク ２０１１の楽しみ方としては、後から発売される異なる樽のシングルモルトとの違いを楽しむためにも、まずはストレートで第一印象を確認しましょう。
フルーティーで豊かな香りと、口に含んだ時の甘みと酸味のバランス、あとからふっと感じられるほろ苦さ、そして、なめらかでさわやかな余韻を楽しみます。
そのあとは、大きめの氷でロックか、少しずつ加水しての水割りで味わいの変化や違い、香りの奥行きを楽しんでいきます。
甘酸っぱい味わいが楽しめるサントリーシングルモルト山崎 シェリーカスク ２０１１にはレーズンなどのドライフルーツのおつまみもマッチします。