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■余市蒸溜所はニッカウヰスキーの原点

冷涼で湿潤な気候に、豊かな水源と凛と澄んだ空気。
ウイスキーづくりの理想郷を求め、スコッチウイスキーが生まれるスコットランドに酷似した環境であった北海道・余市に辿り着いたのは、日本のウイスキーの父と呼ばれるニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝でした。
モルトウイスキーの原料となる大麦や、スモーキーなフレーバーを加えるために必須のピート（草炭）が豊富な地であることもウイスキー製造にとって好条件であった北の原野は、ニッカウヰスキーの記念すべきウイスキーづくりの第一歩が刻まれた、まさにジャパニーズウイスキーの故郷なのです。

■余市の力強さはニッカらしさの基本

ニッカウヰスキーのブレンダーは、余市蒸溜所で生まれるモルト原酒を「男性的で力強く重厚」と表現します。
竹鶴政孝氏から受け継がれる技と情熱、そして北の大自然が生み出す余市のモルト原酒には、何にも負けない力強さとしっかりしたコクがあり、その芯の強さが余市モルトの基幹となることによって、個性的な深みのある豊かな味わいのウイスキーが生まれます。
これこそが、単身でスコットランドへ渡り、不屈の情熱で修業を重ねた竹鶴政孝氏が一切の妥協を許さず目指した、重厚で力強いこだわりのモルトウイスキーなのです。
また、余市モルトは「潮の香りがする」と表現されることがあります。
これは、石狩湾から吹き込まれる海風のフレーバーを樽が吸収し、熟成にかける長い歳月の間に原酒へ溶け込んでいるからかもしれません。
独特の重厚さと個性的な香りを持つ余市モルトを味わうということは、まさしく余市蒸溜所を取り巻く北の地の自然環境と、ニッカウヰスキーの原点でもある竹鶴政孝から受け継がれる伝統の技と情熱を味わうということなのです。

■シングルモルト余市・アロマティックイーストは数量限定の希少品

2022年9月27日に数量限定で発売されたニッカウヰスキー「シングルモルト余市 アロマティックイースト」は、受け継がれた「酵母の力」と「発酵の神秘」から生まれた希少なシングルモルトウイスキーです。
酒造業を営む家で生まれ育ったニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏は、ごく微小な生物である酵母が、ウイスキーづくりでどれだけ重要であるかを知っていました。
発酵の過程で酵母により生み出される多種多様な香りは、多種多様な原酒の個性となります。
その中でも、ブレンダーの創造力を刺激するあふれるほどの華やかさを備えたフルーティーな原酒と、余市本来の重厚さが調和する融合点を見つけだし、進化させ続けてきた発酵の技を以ってつくり上げられたウイスキーが「シングルモルト余市 アロマティックイースト」です。
発酵技術においてニッカウヰスキーが絶え間なく積み重ね、進化させ続けてきた発酵の技と後人によって新たな命が吹き込まれた希少な「シングルモルト余市 アロマティックイースト」は、ぜひ一度味わってみたいものです。

■シングルモルト余市・アロマティックイーストの特徴

余市モルトの特徴である石炭直火蒸溜による、力強く厚みのある味わいを活かしつつ、りんごやバナナなどのフルーティーさに加え、吟醸香を思わせる洋梨のような香りがほのかに重なる、アルコール分48％を採用したシングルモルトウイスキーです。
フレッシュな果実味とモルトの甘みの奥にピートのコクがしっかりと感じられ、心地よい甘い香りとマーマレードのようなビターでスイートな余韻が心地よく続きます。