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20年以上熟成した厳選モルトで造られた入手困難なウイスキー

■ウイスキー好きに愛される「余市20年」
ニッカウヰスキーの余市蒸溜所で樽詰めされる「シングルモルト余市20年」は、ニッカの原点ともいえるシングルモルトウイスキーです。
ニッカ発祥の地、余市蒸溜所で丁寧に蒸溜し、モルトは20年以上の長い期間熟成された中から厳選されています。
「シングルモルト余市20年」は、20年の歳月によって育まれたモルト特有の芳しい香りが楽しめます。
味わいは円熟した蜜のような熟成感が特徴で、なめらかな口当たりと、深みのある余韻が美味しさをより一層ひきたてています。
今では終売商品となり、愛飲者の間で残り少ない「シングルモルト余市20年」を求める人が大勢いるため、大変手に入れにくい希少なウイスキーとなっているのです。

■ウイスキーに慣れていない人でも楽しめる
最近では、若い人たちの中にもウイスキーが浸透しつつあります。
理由として考えられるのは、やはりハイボールの登場ではないでしょうか。
CMでも人気となり、以前は珍しかったウイスキーが、今ではスーパーのお酒売り場の棚にもずらりと並んでいます。
さらにはすでにでき上がった缶入りのハイボールもあり、こちらも多種多様な商品が揃っており、レモンなどのフレーバーがプラスされている商品もあるなど人気は上々です。
「シングルモルト余市」シリーズはアルコール度数が52%もあるのに対し、ハイボールは10度前後と大変低くなります。
ウイスキーをロックで呑む姿は格好いいものですが、正直なところかなり呑みづらいでしょう。
水割りにすれば、ハイボールと同じくらいの度数になりますので、ロックほどのきつさはなくなりますが、呑みにくさという点ではそれほど変わらないと思われます。
近年、なぜこれほどまでにハイボールに人気が集まったのかというと、一つにはビール人気が挙げられます。
昔から飲み会の始まりは「とりあえずビール！」が合言葉で、乾杯はまずビールで始まることが多いのではないでしょうか。
ハイボールはウイスキーを炭酸水で割ったものなので、苦みがありますがビール好きの人にはあまり気にならないと考えられます。
炭酸水の量を増やせば、ウイスキーが持つ独特の香りを薄めることもできますので、ウイスキーが苦手な人でも美味しく飲むことができるのです。
炭酸水の中には、あらかじめ果実のフレーバーが入っているものもありますので、そんな炭酸水で作ったハイボールはさらに飲みやすくなり、女性にも大変人気が出てきています。

■衰えないワインの人気
身体の酸化を防ぐのに有効な成分として、ワインに含まれるポリフェノールが話題になりました。
その時には世界各国のワインが百貨店やスーパーの棚に整然と並んだものです。
一時のブームは去ったものの、今でもワインの人気は衰えていませんし、特に女性はワインを好む傾向が見受けられます。
ワインの原料は言わずと知れたブドウ果実で、その歴史は、ブドウの歴史でもあると言えます。
ワイン造りが始まったのは、一説によると紀元前8000年頃ではないかという見方が有力です。
紀元前8000年頃の世界中では、まだ一般的に石器が使われており、日本の歴史でいえば縄文時代に当たります。
しかし、現在のジョージアのあたりを指すコーカサス山脈ではすでにワインが飲まれていたと伝えられているのです。
ワインには、それほど遠い昔から存在していた歴史を物語る文献がいくつも残されています。
その文献にワインの醸造が初めて登場するのは、紀元前5000年頃で、この時に起こった出来事をシュメール人が書き綴った作品があります。
メソポタミア文明最古の文学作品として有名な「ギルガメッシュ叙事詩」には、洪水対策の一環である船の建造に従事した労働者に対して、ワインが振る舞われたと記載されているのです。
一方、我が国日本でのワインはどうだったかというと、日本におけるブドウの歴史は意外と古く、奈良時代までさかのぼります。
奈良時代に編纂された古事記と日本書紀にはブドウと思われる記述があります。
また、ブドウがモチーフとなっている絵柄も存在するため、奈良時代には既にブドウが認識されていたようです。
しかし、ワインの原料はあったものの、日本では日本酒などのお米からお酒を造る文化が成立していたため、ワインが誕生することはなく、ワインが日本史上に登場するのはもっと後の室町時代後期になってからでした。