ワインは寝かせたほうが美味しくなる?
ワインは寝かせたほうが美味しいというのが、一般的な常識として浸透しています。
味の違いはよくわからないけれど、古いほうが高級で美味しいのではと思っている方や、ワイン通の芸能人などが年代物のワインを自慢している姿などをテレビなどで見て、寝かせるほど、古いほどよいと思われいる方も多いのではないでしょうか。
ワインをはじめ、お酒の多くは適切に保存していれば腐る心配がなく、食品や飲料に当然のように付されている賞味期限も刻まれていないことが多くなっています。
ビールや一部のお酒では賞味期限があるものもありますが、ワインの多くは賞味期限もありません。
そのため、フランスのワイナリーなどを尋ねると、1世紀近くも前のまだ開栓されたことがないワインが保管されていたりします。
また、日本人の方の中でも自分が生まれた年のワインを探し出し、大切に保管されている方も少なくありません。
賞味期限が付されていないワインは、温度変化が少なく光の当たらない涼しい場所で寝かせて保管されていれば、熟成が進み、深みが増していき腐る心配も通常ありません。
ただし、ワインはとてもデリケートで温度変化に敏感なため、保存状態によって味は大きく変化してしまい、賞味期限がないといっても、保管の仕方によっては劣化が進むことがあるので注意しましょう。
フレッシュワインなら
ワインは長期熟成に適したタイプと、早めに飲んだほうがいいものもあり、品種や醸造法によっても異なってきます。
最近は蔵だし生ワインなど、醸造所から消費者の手に渡るまで常に温度を変えず、冷蔵状態で運ばれてきて、保管も冷蔵庫といったタイプもあります。
フレッシュワインの場合は賞味期限が付されている場合もあるので、その場合はその期間内に開栓し、開栓後は早めにいただきましょう。
特に最近人気の酸化防止剤無添加タイプは開栓後は早めに飲み切るのがおすすめです。
ヌーボーなら
年に一度、11月の第三金曜日に解禁される、その年獲れたぶどうで造られたばかりのヌーボーに関しては、その年のうちに飲み切るのがおすすめです。
これは賞味期限があるとか、劣化してしまうという意味とは違い、フレッシュで美味しいヌーボーを味わうために、解禁されたらすぐにいただくのが美味しくいただくマナーとも言えるからです。