中国酒の酒類を知ろう
中国酒は大きく分けて4種類に分類されます。
代表的なのは醸造酒の黄酒、蒸溜所酒の白酒、果酒、中国産地ビールです。
中国酒は5,000年以上前から作られ、親しまれてきました。
味や香りが独特で、アルコール度数が高いものが多くあります。
最も度数が高いのは白酒
白酒は米や麦、とうもろこし、豆類などの穀類を原料とする蒸溜所酒です。
世界三大蒸溜所酒の一つとされ、「焼酒」とも呼ばれます。
お酒の席に欠かせないのはもちろん、どの地域でも自酒が作られるほど中国ではポピュラーなお酒です。
アルコール度数は38度前後と非常に高く、60度を超えるものもあります。
色は無色透明で長期熟成されるため、まろやかで香りが強いのが特徴です。
白酒はストレートで飲むのが一般的ですが、水割りやカクテルでも美味しくいただけます。
アルコール度数が高いので飲み過ぎには注意しましょう。
甘味が強い黄酒
黄酒はもち米やきび、粟を原料とする醸造酒で、中国では最も古くからあるお酒です。
見た目が黄色みがかっているため、黄酒と呼ばれます。
アルコール度数は12度から18度と日本酒と同程度で、甘味のあるお酒です。
日本でもよく飲まれる紹興酒は黄酒の一種ですが、3年以上長期熟成させた老酒になると独特な風味と味わいが生まれます。
アミノ酸が豊富で甘味が強い黄酒は、日本のみりんのように調味料としても使われます。
濃厚で甘口な果酒
果酒はりんごやザクロなどの果物を原料にした蒸溜所酒と、白酒に果汁を加えた中国の果実酒です。
アルコール度数は12度とシャンパンやワインとほぼ同じで甘くて口当たりがよく、気軽に楽しめます。
花を漬け込んで香り付けしたお酒もあり、フルーティーで女性に人気があります。
飲みやすいイメージの果酒ですが、白酒がベースのお酒には注意が必要です。
ウィスキーのような香りが特徴のクコ酒はアルコール度数が35度もあります。
お酒が弱い方は気を付けましょう。
軽くて喉越しがよい中国ビール
中国では各地域で地ビールが作られ、種類が豊富です。
ほんのり甘味があるものや苦味が濃いものなど様々あります。
アルコール度数は4度から2度が主流で日本のビールの役半分ほどです。
人によっては味が薄いと感じるようですが、ゴクゴクと飲みやすいので手軽に楽しめます。