日本酒も劣化する可能性がある
日本酒はその舌触り等から非常に人気のあるお酒の一つとなっています。
ただ、大勢が集まった時や毎日の様に晩酌をする人の場合はすぐに飲む事も出来ますが、飲む頻度がそれ程高くない人の場合は、放置する期間も長くなってしまいがちです。
日本酒自体は長期保存も可能ですが、その状況によっては味が劣化してしまいかねません。
いつまでも美味しく楽しむ為にも、正しい保存方法を知っておくと良いでしょう。
おすすめの保存方法
一度開封した日本酒を、多くの人は冷蔵庫に保存しているのではないでしょうか。
確かにそれも一つの方法ですが、実は一般的に販売されている二回火入れのお酒は、それ程簡単に劣化してしまうことはありません。
だから、直射日光を避けて冷暗所に保存しておけば、敢えて冷蔵庫に入れておかなくても品質が著しく劣化してしまうことはないので心配は不要です。
ただ常温で保存するときと冷蔵庫で保存するときとでは、実は日本酒の熟成のスピードが変わってしまうのでその点には注意しましょう。
基本的に冷蔵庫の方がゆっくりと熟成し、常温の方が少しだけ早く熟成します。
また置く時は横置きではなく、縦置きにする方がより日本酒の味わいをキープしやすくなります。
賞味期限など
実際に日本酒のビンを見てみると、賞味期限の表示が無いと言う事に気づいていただけるはずです。
賞味期限とは、その期限までは美味しさを保証しますよ、と言う表示の事で、多くの食品等に記載されています。
しかし日本酒には賞味期限の記載がありません。
これは蔵元がついうっかり表記を忘れてしまったと言う訳ではなく、食品衛生法で酒類に関しては賞味期限の表示は省略可能としているからです。
そこでその代わりに記載されているのが製造年月です。
これは、いつそのお酒がビンに詰められたのか、その月を表しています。
日本酒自体はアルコール度数も高めのお酒となっており、開封前であれば簡単には菌が繁殖したりして腐敗してしまうことはありません。
だから、買ってきてすぐに飲む事も出来れば、5年、10年放置しても飲む事は可能です。
ただ、開封した場合は十分注意しましょう。
キャップの内側等にどうしてもカビが生えてきてしまうこともあるので、そこからドンドン腐敗が進んで行ってしまう可能性もあるからです。
美味しく最後まで飲みきる為にも、開封したらなるべく早めに飲む事をお勧めします。