ブランデーは長期保存も可能
ブランデーは醸造し、発酵されたあとに蒸留という工程を加えることによってアルコール度数の高いお酒になります。
そのため、保存状態が良く、さらに未開栓であれば長期間にわたる保存が可能です。
ウイスキーも同様で、そのため賞味期限はあえて記されていません。
状態によっては何十年も保存していても、品質が変わることなく飲めるからです。
とはいえ、賞味期限がないかというと、そうとも言い切れない要素があります。
何が賞味期限を左右するのか
ブランデーの瓶にはコルク栓が使われていることがあり、このコルク栓が賞味期限を大きく左右する要素になります。
これはワインにも言えることですが、コルクというのは自然のものですので、保存環境によっては劣化が進むことや、カビたりすることがあります。
コルクがカビてしまうと、必然的に中のお酒もカビ臭くなってしまいますので、湿気の多い日本の気候を考慮して国内酒造メーカーが作ったブランデーならともかく、湿気の少ない地域で作られた海外のブランデーの場合は、湿度の高い日本での保存状態は万全とは言えない可能性が高くなります。
国内酒造メーカーにしても、コルク栓を使ったブランデーを湿気の多い環境で保存されると、カビが生える可能性は否定しきれないことから、早めに飲むのが無難です。
熟成が進むことはない
何年も置いておくと、より熟成が進むというイメージがあるブランデーですが、熟成が進むのはあくまでも樽の中であり、瓶詰めした時点から熟成は止まります。
すなわち、長く保存しておけばおくほど美味しくなるということはないわけです。
むしろ、長く置いておくことで前述したようにカビが生えるリスクが高まるのとあれば、買ってすぐに飲んだ方がいいでしょう。
もちろん、買ってすぐの場合でもコルク栓の劣化が原因で品質が変わっている可能性はありますが、買ってすぐであれば購入先に申し出ることで交換してもらえます。
何年、あるいは十年以上も置いておいて劣化したとなると、返品や交換はできませんので、ブランデーも早めに飲むのが何においてもメリットが大きいでしょう。
熟成したブランデーが飲みたいなら、樽で熟成された物を買い、そしてすぐに開栓して飲むのがオススメです。