世界最古の酒造りは中国です
中国は世界で最も早く酒の醸造が始まった国です。
今から5000年から6000年以上も前の大昔に中国で酒が発明されました。
当時の文献は残っていないので正確な発明者ははっきりしません。
現存する最も古い文献をみてみましょう。
中国の歴史書で史記というのがあります。
史記によれば、夏(か)の初代国王の禹(う)のころ、儀狄(ぎてき)が酒を発明したと記述されています。
ひとくちに中国酒といっても、それにはたくさんの種類があります。
原料の面からそれを見てみると、米、高粱、小麦などの穀物があります。
それから葡萄やリンゴなどの果実があります。
現在、中国酒は大別すると6種類に分けられます。
すなわち、 黄酒、白酒、果酒、薬酒、啤酒、外来酒の6種類です。
中国酒の種類
外来酒とは外国から輸入されたウイスキーやブランデーのことを称します。
それから啤酒はビールのことです。
中国ではピーチウと発音されますが、 ビールのイメージが湧きにくい漢字です。
果酒とは様々な果実種やぶどうを原料とするワインなどがあります。
薬酒はお酒に薬草の成分を含ませたものです。
中国では薬膳酒として食事の前に飲用する習慣があります。
黄酒は、中国の米を原料とする醸造酒です。
紹興酒は黄酒の代表格です。
また老酒は黄酒を長期熟成させたものです。
白酒は中国の北方でつくられるアルコール度数の極めて高いお酒ですが、これは醸造酒を蒸留してできる透明な酒です。
中国の北方は寒いのでその自然条件がアルコールの高いお酒を造らせたのでしょう。
中国酒の飲み方とマナー
中国の酒文化ですが、外国のビジネスマンたちが、中国で気を付けなければならない酒文化もあります。
中国ではアルコール度数の高い白酒を一気飲みする習慣があります。
乾杯は中国ではカンペーと発音されます。
ビジネスでも、あるいは中国人と知り合う場合でも、まずパーティーが欠かせません。
美味しい中華料理は大変魅力的ですが、アルコール度数の高い中国の酒には注意が必要です。
パーティーの初めに、乾杯の掛け声とともに、グラスの中国酒を一気飲みします。
一気に飲み干すのが中国の流儀であり習慣です。
アルコールに弱い人たちは大変です。
アルコールに弱い人たちは、半杯(ハンペー)と 掛け声をかけて、グラスに口を付けるだけでも許されます。