いろいろある中国酒
中国には長い歴史と広大な土地から、様々なお酒があります。
それを大きく黄酒・白酒・果実酒・薬酒・啤酒の5種類ほどに大別することができるでしょう。
黄酒は日本の清酒に相当します。
穀類などを醸造して作られており、中国でも一番歴史が古いお酒です。
白酒は蒸留酒であり、透明でアルコール度数が高いのが特徴です。
果実酒はその白酒に果実を漬け込んだものと果実を原料に醸造されたものの2種類があります。
薬酒は上記のお酒の何れかに漢方薬を漬け込んだものです。
啤酒は日本では見慣れない単語ですが、ビールのことです。
実は、ビール消費・製造ともに中国が世界一になっています。
中国酒の果実酒
その中国酒のなかで、日本に馴染み深いものの一つが果実酒でしょう。
いろんなメーカーから様々な果実酒が販売されています。
先ほど述べたように、果実酒には大きく果実で醸造されたものと白酒に漬け込んだものの2つのタイプがあります。
果実で醸造されたものを果酒と呼び、ワインもこれに含まれます。
ビール同様、中国ではワインの製造も多くされています。
そして、白酒に漬け込むタイプで有名なのが梅酒です。
日本の家庭でも作られることの多い梅酒ですが、その手法は実は中国から伝わったものだと言われています。
近年、日本で人気となっている中国酒の果実酒といえば杏露酒(しんるちゅう)を挙げることができるでしょう。
杏露酒はどちらに分類されるかといえば、基本的には果酒です。
杏子や蜂蜜などで醸造されたものが杏露酒なのですが、日本のメーカーによっては白酒に杏子を漬け込んだものも杏露酒として販売されています。
酸味と甘みのバランスが良いため、甘口ながらもスッキリと飲めることで人気なのです。
果実酒の特徴について
様々ある中国酒の果実酒ですが、ワインを除くとその特徴は、甘口であるとともに豊かな香りが共通しています。
さらに加熱せずに造られているため、美容効果があるとされるポリフェノールやビタミンCも壊れずに豊富に含まれているのです。
その味や栄養素などから、女性を中心に中国酒の果実酒が日本で人気になっているわけです。
基本的には、そのまま飲むことが多いですが、最近ではお菓子の風味付けとして添加されることも増えています。