ブランデーとは
ブランデーはりんごや白ブドウ、洋ナシ等の果実を原料として発酵し、蒸留させて作るお酒の事です。
実際に利用する果実の種類によってその名前が変わり、さらにはお酒自体の製造方法も変わってきます。
最も多く利用されているのがぶどうです。
お酒を造る場合に重要になってくるのが糖化ですが、ブランデー自体は元々甘い果実を利用して作っており、既に糖分が含まれています。
その為糖化させる必要がありません。
原料自体はワインと同じですが、ただ単に発酵させるのではなくその後蒸留させることによってブランデーとなります。
ワインと比べるとそのアルコール度数も格段にあがっています。
ナポレオンって何だろう
ブランデーの話をする場合に出てくる言葉の一つがナポレオンです。
もちろん既に色々な種類をたしなんでいる人にとっては、ごく当たり前の単語かもしれませんが、ブランデー初心者の人の場合、多分この単語を目にした時に頭に浮かんでくるのは歴史上の人物のナポレオン・ボナパルトではないでしょうか。
ただ、ブランデーに関して言えば、もちろんそれは人物の名前と言う訳ではありません。
またナポレオンと言う名前が付けられているブランデーが有ると言う訳でも無いので注意しましょう。
そもそもブランデーには熟成度合によってランクが付けられています。
ナポレオンはその熟成度合を示すもので、XOの次に高い等級だと言う事を示しています。
ただどんなブランデーでも熟成度合が高くなればナポレオンと付けられるかといったらそうではありません。
実は厳密にいうと、フランスのコニャック地方で作ったコニャックとフランスのアルマニャック地方で作ったアルマニャックにしか当てはまらないからです。
何でナポレオンというのだろう
ブランデーの等級の一つがナポレオンと言う事は御理解いただけたでしょうが、そもそもなぜナポレオンと言う名前が付いたのでしょうか。
実は、その理由には色々な説がありますが、その一つとしてナポレオン・ボナパルトの長男が生まれた年はぶどうが豊作の年だったので、その年に造られたブランデーにナポレオンと名付けたのが始まり、と言う物が有ります。
またナポレオン自身がブランデーを絶賛したとか、ナポレオンにブランデーが贈られたという説も有りますが、現時点ではどれが正しいかは明らかになっていません。