江戸中期に創業
日本酒の飛露喜は江戸時代の中期、1804年から30年の文政年間に創業されました。
老舗の日本酒メーカーなのですが、長い歴史の中で一時廃業も考えなければならないほどの赤字ぶりだったのですが、NHKの取材が入ったことがきっかけで廃業は免れます。
多くのお客様が日本酒の飛露喜の名前と味を知ったことから、再び盛り返すことが出来ました。
廃業寸前当時は、ラベルを印刷するお金もなかったため、蔵元の母親が飛露喜の名前を手書きで書いていたそうです。
蔵元の跡継ぎはサラリーマンをしている息子でした。
先代であった父親がなくなったため、サラリーマンだった息子が一から美味しい日本酒を作ろうと一念発起して新たにスタートし始めたのです。
新たにスタートした日本酒は、なんと白ワインを参考にして生酒を作ることから始めたのです。
これまでの日本酒は淡麗辛口酒が主流だったのですが、辛口の日本酒でなく、白ワインのような生酒でもよいのではないかと考え、生原酒作りをしたところ、それが高く評価され始めることになりました。
濃密で透明感のある日本酒
飛露喜の醸造元は廣木酒造で会津坂下の街中に蔵元があり、手作りで作っていますので限られた本数しか製造されません。
そのため市場では品切れ状態が続いていますので、まさに幻の日本酒だといえるでしょう。
味は濃密で透明感のあるキレの良さがあります。
口に含むと日本酒の甘い香りや味が広がりますので、一度味わうと病みつきになります。
白ワインを参考にして作られた日本酒はフレッシュでジューシーな日本酒だと評価され、1999年に飛露喜という名前がつけられました。
江戸時代創業の老舗酒造店でしたが、実際に飛露喜というお酒はまだ新しいお酒で、サラリーマンの息子が一代でここまで盛り返すことが出来たのです。
全く日本酒造りに無関係だった息子がここまで立て直すことが出来たのはまさに奇跡的だといえるでしょう。
無濾過生原酒の飛露喜の日本酒
飛露喜の定番商品は、純米大吟醸の飛露喜大吟醸があります。
無濾過生原酒はこれまでにない日本酒の概念を覆す味でしたので、その新しさと味に惹きつけられ、人気が高まっています。
市場に出回る数が少ないので、まさに幻のお酒だといえるでしょう。