泡盛はどんなお酒か
泡盛は沖縄で飲まれているイメージが強いお酒ですが、現在では日本全国でも楽しむ事が出来るようになってきている程、メジャーなお酒です。
結構強いお酒と言うイメージが有りますが、実はその度数は10度位の物から存在しており、水やジュース、お茶などで割って色々な味を楽しむ事も出来ます。
もちろんそのまま飲んだり、ロックで飲んでもその風味などを十分堪能する事は可能です。
泡盛の原料を知ろう
泡盛は日本酒等と同じ様に米と麹を利用して作られています。
お酒造りに良く利用される麹は、米や芋等を糖化させる為には必要不可欠なものです。
泡盛にはその中でも黒麹が利用されている点が大きな特徴です。
また主原料となっている米は日本の物ではなく、インディカ種として有名なタイ米が利用されています。
明治や大正時代まではその中に粟も混ぜて作っていましたが、現在は主原料となっているのは米のみで、粟等は配合されていません。
何でタイ米を利用するのだろう
日本酒を作る場合は、国産の米を使っています。
現在国産米として流通しているのはジャポニカ種のお米で、大きな特徴は粘り気が強いと言う点です。
しかし、実際に泡盛を作る時はジャポニカ種を利用するのではなく、敢えてインディカ種であるタイ米を利用しています。
これはなぜなのでしょうか。
インディカ種はジャポニカ種に比べると固く、さらさらしているのが大きな特徴です。
泡盛には黒麹を利用しますが、実は固くてサラサラしている米の方が黒麹が菌糸を伸ばしやすいと言うメリットがあります。
ただ最初からタイ米が泡盛の原料として利用されていたわけではありません。
明治時代中期までは、中国や韓国で作られている米が輸入されて原料として利用されていました。
しかし明治時代の末の頃、徐々に中国や韓国から輸入していた米が高くなってしまったのです。
そこで目を付けたのが、アジア各国の米です。
中国や韓国の米に比べると比較的安い値段で輸入できたので、ベトナムやミャンマー、台湾等からの輸入が開始しました。
そして大正時代にはタイ米が輸入されるようになり、昭和になると泡盛の原料はタイ米、と言うのが固定されたのです。