焼酎に賞味期限ってあるの?
結論からいいますと、焼酎には賞味期限や消費期限はありません。
なぜなら、蒸留酒である焼酎は、製造過程で糖分やアミノ酸が失われるためです。
食品を劣化させる雑菌の栄養素を含まないため、味わいや香り、風味の劣化が起きにくいのです。
そもそも焼酎はアルコール濃度が20度から40度もある、非常に濃度の高いお酒です。
そのため、雑菌はその中で繁殖できません。
雑菌やウイルスはアルコールで消毒をします。
焼酎のアルコール濃度はそれよりも高く、強い殺菌効果があるため変質する心配がないのです。
これらの理由から、焼酎に賞味期限は存在しません。
開封後の焼酎はいつ飲んでも大丈夫?
焼酎はアルコール濃度が高いので、開封後も腐る心配はありません。
ただし、一度開封した焼酎は空気に触れると風味が落ちてしまうので、早めに飲み切ることをおすすめします。
焼酎の正しい保存方法
焼酎は直射日光の当たらない場所に保存しましょう。
焼酎の温度が上昇し、劣化の原因となります。
室内の明かりにも当たらないよう、床下収納や押入れといった湿度が低く暗い場所がベストです。
温度差の激しい場所も品質の劣化につながります。
電化製品のそばやガスコンロの周り、夏場のキッチンなど、極端に高温になる場所は避けた方がよいでしょう。
温度が低すぎる冬の室外も保存には適していません。
冷蔵庫に入れる場合は野菜室に保存しましょう。
温度が10度前後と冷えすぎず、日光の影響も受けないのでおすすめです。
開封後の注意点
焼酎は食材などの匂いを吸収しやすいため、ネギやニンニクなど、匂いの強いものの近くに置くのは避けましょう。
匂いが移って風味が悪くなります。
しっかりとフタをしたつもりでも、隙間から匂いが移る場合があるので注意が必要です。
ほこりの侵入や揮発を防ぐため、保存時はしっかりと栓をしましょう。
ビンの口にはめるタイプのフタは栓をしたらラップを巻き付け、輪ゴムで止めるとある程度揮発を防ぐことができます。
酸化すると風味が落ちるので、バキュバンでビンの中の空気を抜くのも良い方法です。
味の落ちた焼酎を見分ける方法
焼酎の味が落ちていないかチェックする方法は見た目とニオイです。
瓶を光にかざしして白い沈殿物がある場合は、劣化している可能性があります。
この沈殿物は「おり」と呼ばれる焼酎の成分です。
飲んでも構いませんが、風味が変化しています。
焼酎が劣化していると酸化した油のような独特なニオイがします。
ニオイがきつい場合は飲まないほうが良いでしょう。